ドイツってどんな所?
ベルリン在住のMIKIさんがドイツについて紹介します。

ドイツの家にはエアコンはない

2013/10/18

ドイツの冬は寒いので建物のつくりはしっかりしています。窓も厚みがあり冷たい風が入り込むのを防いでくれます。そのため外からの騒音も聞こえにくいんです。

さらにハイツング(Heizung)という備え付け暖房器具のおかげで建物内は暖かく快適に保たれています。ドイツの家がトイレも廊下もキッチンも隅々まで暖かくなるのは、ハイツングのパイプが家中に張り巡らされているためです。外は氷点下を下回っていても室内に入ってしまえば寒さを感じることはありません。

むしろ不快を感じるのは「夏」です。ドイツの家庭には備え付けのエアコンはありません。それほど暑くはならないドイツの夏ですが、それでもエアコンが必要だと感じるような蒸し暑い日もあります。そういった日に電車やバスを利用すると大変です。窓を全開にして走ってくれますが、それでも暑い。停止すれば臭うし尚の事暑いのです。地下鉄でも小窓を開けることができますが、入って来る空気が悪いの気持ち良いものではありません。

「あまり夏に電車は利用したくはないな....」と思ってしまいます。そういった人も多いのか、夏には自転車利用率が増えます。風を切って自転車を走らせるほうが、もやっとした車内で汗をかきながら座って待っているよりマシです。

まあいずれにしてもドイツ人にとっては多少の暑さは気にならないようです。「暑ければ、脱げば良い」と思っているのか、露出度の高い格好をした人がいっぱいです。ちなみに土木作業員の上半身裸率は多いです。「汚れるし、危ないなあ」と見ているこっちは思ってしまうのですが。短パン一丁で自転車に乗っている人もいます。

日本だと夏がんがんに体を冷やしてくれる図書館やスーパーマーケット。こういった場所にもエアコンはありません。スーパーで涼しいのは冷蔵、冷凍食品のエリアだけです。エアコンや扇風機を取り付けているお宅も中にはありますが、あまり一般的ではないようです。

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ライタープロフィール

MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。