ドイツってどんな所?
ベルリン在住のMIKIさんがドイツについて紹介します。

ベルリンで座禅

2013/09/13

ヨーロッパやアメリカでは瞑想が人気です。日本でも逆輸入で座禅が注目され始めましたが、アメリカ・ヨーロッパでも「ZAZEN」は有効なメディテーション(Meditation)の方法であると考えられていています。流行に敏感な若者や、東洋の文化を敬愛している人から人気があります。

ここドイツでも瞑想クラブがいくつもあります。チベット仏教系、ベトナム仏教系、日本の禅道場スタイルなど系統は様々です。仏教徒ではなくても誰でも参加できるのでドイツ人でも気軽に参加できます。

ドイツはキリスト教の国ですが、現代のドイツ人の若者の多くは子供の時にクリスチャンの洗礼も受けていないので、クリスチャンであるという自覚はありません。「私はクリスチャンではない」と言い切る人も多いです。それどころか教会などを毛嫌いしている人もいます。そのため彼等は他の宗教関連のイベントにもフレキシブルに参加できるのです。宗教色の薄いドイツのメディテーションクラブは人気で老若男女が集まります。

瞑想はストレス対策に良いと科学的にも立証されています。そこで理論派なドイツ人もメディテーション効果を信じ、熱心に瞑想に取り組んでいるようです。嘘やでたらめ、妄想は信じないドイツ人ですが、科学的な根拠があるとなれば一切疑う事なく取り組みます。まさにドイツ人らしい考え方です。

ドイツ人の多くは勤勉でまじめな気質です。そのためストレスをためやすいタチの人が多いようです。カウンセリングに通う人が急増するなど、ストレスは社会問題にもなっています。自己啓発セミナーに参加する人も多いようです。ストレスをためやすいところは日本人とも少し似ているかもしれませんね。

なんとかストレスから逃れたいと自分なりに解決を試みる人も多いようです。スポーツやアウトドアで発散するアクティブ派もいれば、精神世界のほうにのめり込むインテリ派もいるようです。メディテーションは後者の人々に注目されるようになりました。

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ライタープロフィール

MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。