ドイツってどんな所?
ベルリン在住のMIKIさんがドイツについて紹介します。

ベルリンでは家具は拾うもの

2013/08/09

家具は拾うもの

家具は拾うもの

東ベルリンには移民や若者が多く住んでいます。グラフィティーなどで街が汚く、西ベルリンに比べると華やかさに欠けますが、そのかわり若者達によるオルタナティブなイベントがよく開催されています。それが東ベルリンの魅力となっているのかもしれません。

ベルリンにはヒッピー思考の貧しい若者だけではなく東ドイツ時代の節約精神をそのまま残した年配者も多いので、あまりバーンとKaDeWe(カーデーベー)のような高級デパートでお金を使う人はいません。そのかわり質のよいセカンドハンドの商品や古着が見つかるフリーマーケットが人気です。

ベルリンはロンドンのような忙しいビジネス都市ではありません。ベルリンにはどこか未だに貧乏くさい雰囲気が漂います。ベルリン市民はお金の無駄使いをせず、工夫しながら節約して生活しています。学生や職業訓練を受けているような若者もシェアハウスに住み、生活費も節制しています。

他のヨーロッパ諸国の都市の市民に比べ、ベルリンでよく見られるのが道ばたで家具を拾っている人です。デパートで買い物しないベルリン市民が代わりに日常的にやっていることといえば、これです。家具はよく東ベルリンの道ばたに捨てられているのですが、それを拾って帰る人が割合的に多いのです。誰かに拾っていってもらうためにメッセージを貼って粗大ゴミを置いていく人もいます。ランプ、イス、ソファー、ベットなど。私の友人は拾い物だけで十分に生活しています。

その他にインターネットのCraigslist(クレイグスリスト)やeBay(イーベイ)も人気です。一般市民がインターネットのツールを使って商品を売買できるサイトです。ここでは比較的に安くセカンドハンド商品や格安の在庫品をゲットできます。道ばたで家具を拾うよりは品物の状態が良いのでこれを利用する人が多いですね。

ペットボトル回収のためにゴミ箱を漁るホームレスや、節約のために粗大ごみを漁る一般市民が見つけられる貧しくもユニークで面白い街。それがベルリンです。

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ライタープロフィール

MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。