ドイツってどんな所?
ベルリン在住のMIKIさんがドイツについて紹介します。

5月1日ドイツのメーデー

2013/10/08

5月1日ドイツのメーデー

5月1日ドイツのメーデー

ベルリンのメーデーは刺激的です。日本では5月1日にとくに大規模なデモストレーションなどは行われないので、メーデーを意識することもありませんが、ベルリンのメーデーは毎年めちゃくちゃ。お祭り騒ぎになります。

ベルリンの一部のエリアではデモストレーションが行われます。デモ参加者も、デモに参加しない人も、お祭り気分でコットブッサートア(Kottbusser Tor)駅周辺に集まります。クロイツベルク (Kreuzberg)にあるコットブッサートア駅周辺では毎年規模の大きなデモストレーションが行われます。

労働者によるデモやファシストに対するデモが行われます。トラブルに巻き込まれないように、ベルリンのネオナチが多く住んでいるフリードリヒスハイン (Friedrichshain)やリヒテンベルク(Lichtenberg)エリアには近づかないほうが良いと警告されたこともあります。いずれにしてもこの日はベルリン中で血の気の多い人達が大暴れするので、一歩家の外に出るならば警戒したほうが良さそうです。ベルリンのブティックのショーウィンドウはよく割れていて、テープで補修してありますが、これもデモによる被害だそうです。デモの揉み合いに巻き込まれないように、メーデーは気を引き締めて外を歩きましょう。

デモが行われるエリアでは交通機関が利用出来なくなります。デモをやっている駅では電車が止まりません。そして道路が閉鎖されるので路面電車が動かなくなります。コットブッサートア駅では警察が総動員で警備に当たっています。道路も閉鎖されるので道ばたにはホットドック屋や特設会場が立ち並びます。ビールとホットドックを両手に見物客はわいわいがやがや。街はビール瓶や食べ残しのゴミで汚れます。

酔っぱらいが暴れ警察と揉み合いになるので近づけば危険なのですが、ベルリンの人はそれをお祭り気分で見に行くのです。多くの人にとっては、一大イベントといったかんじなのでしょう。ベルリナーはメーデーをおおいに楽しんでいます。

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ライタープロフィール

MIKIさん/女性/年齢:20代/ベルリン在住/海外旅行が趣味で南国に語学留学をしました。世界各地に滞在しアーティスト、ライターとして活動しています。