40歳過ぎてから図書館司書の資格取得
40歳過ぎて通信制大学へ通い図書館司書の資格を取得した体験記

どうして通信制大学を選んだのか?

2011/10/10

世の中には様々な資格があります。しかしそれらの資格は、ただ試験に合格しさえすれば取得できるというものではありません。その資格を取得するためには、最終学歴が決められているものが多くあります。

高校を卒業していなければ受験できない資格や、4年生大学を卒業していなければ受験資格がないものなど、いろいろな資格があります。そして図書館司書の場合は、最低でも短期大学を卒業していなければなりませんでした。

私の最終学歴は高校でした。ですから私は、まず4年生大学または短期大学を卒業しなければ、図書館司書の資格を取得することができませんでした。私の図書館司書取得の目標は、大学卒業へと変わりました。

しかしそのとき私は40歳でした。妻も子もある働き盛りです。そんな私が大学へ行くとなると、仕事を辞めなければなりません。そうなるとすぐに収入は途絶えて、生活にも困ります。仕事をして収入を得ながら大学へ行く方法といえば、選択肢はたった一つだけでした。それが通信制の大学でした。

通信制の大学があることは、紙面などでよく知っていました。しかし実際自分が入学するとなって初めて、案内書を取り寄せて詳細を知りました。

普通、大学に4年間通うとなると、莫大な費用が必要です。受験料に始まって、アパート代、高熱水費、食費、学費などなどです。しかし通信制の大学の場合は、受験料はもちろん、入学金も必要ありませんでした。初めに必要な費用は、短期大学2年間に学ぶ教科書代金の10万円だけでした。

ただ通信制といっても、1年間に1週間スクーリングがあり、その間は学校へ通わなければなりませんでした。できるだけ安価な宿泊施設を利用したとしても、交通費や宿泊費などに、これまた10万円程度は必要でした。

通信制の大学というのは、まずテキストに合わせて自宅で勉強をします。その成果をレポートにして提出します。そしてそのレポートの内容が合格すると、各会場で科目終末試験というペーパー試験が行なわれます。その試験に合格をして、ようやく単位を得ることができるのでした。

それらの試験を受けるための受験費用が、1教科につき数千円必要でした。そしてスクーリングでの受講費用なども、1教科毎に数千円単位で必要でした。それでも通学制大学に比べれば、通信制大学の必要経費は何十分の一でした。私は即座に願書を送付して、入学手続きを済ませました。

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ライタープロフィール

キイチロウ/男性/50代/福井県在住/ごく普通の仕事をしていて、ごく普通の考え方をする、ごく普通の趣味を持った、ごく普通の外見の人間です。ただ他の人よりも少しだけ、人間ウォッチングに優れていると自分では思っています。