整体師の学校体験記
「整体師の学校ではどのようなことを学ぶのか」「認定書を取得する試験について」など整体の学校に関する体験談を紹介します。

肩のこりについてどのようなことを学ぶのか?

2012/03/06

一口に肩こりと言っても、その原因は様々です。一つには、内蔵関係からくる肩のコリがあります。この場合、つまり、内蔵の病的な状態からくる肩コリには、他に頭痛やめまい、吐き気、動悸、さらには背中の痛みなどを伴うことがあります。こんな場合の肩こりは、実は揉んでも叩いても、肩のコリを取り去ることは出来ません。お医者さんに行って、症状を訴えて診察してもらうのに限ります。一方、そうではなく、揉んだり叩いたりして楽になる肩こりは、ただその部分の筋肉疲労と言って良いと考えられます。つまり、肩や首などにコリが溜まった状態であるということです。この場合の肩こりの原因として考えられるのが、筋肉の疲労そのものや骨格のズレや歪みです。

本来は、左右対称となっているはずの筋肉や骨格が、長年に渡るクセなどにより歪みを作ってしまうことがあるのです。そして、整体療法での分野では後者の肩のコリ、つまり、骨格のズレや歪みを矯正することによって症状を改善させるというものです。その場合の手技の方法は様々です。さて、では、そもそもコリというのは何でしょうか。どうして人にはコリがあるのでしょうか。他の動物ではコリはあるのでしょうか。人という動物は、二歩足で立ち上がって歩行する生き物です。そこで、イヌやネコなど他の脊椎動物とその構造それ自体には、大した違いの無い人だけが立ち上がって行動するというのは、それだけでかなりのムリがあるのだとする学説があります。

四本足の他の動物は、前足でしっかりと踏ん張ることにより、重たい頭や上半身を支えておりますが、人に限っては、それが非常に宙ぶらりんの状態を保った状態となっているのです。しかし、それでも体を支えなければならず、その分、背中や肩、首などに余計な負荷がかかるといわれております。要するに、そもそも人という動物はコリやすいように出来ているのだということです。そして、そのコリの正体とは、ムリな姿勢などを持続させることによって疲労物質が筋肉に蓄積され、それが神経を刺激し痛みや鬱陶しさを感じさせているもののことです。病的な場合の除いても、人という生き物は、そもそも様々なコリを背負って生まれて来ているといっても過言ではなく、肩コリもその一つなのだ、ということですね。

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ライタープロフィール

ガクドウさん/男性/年齢:50代/横浜市在住、サラリーマン時代から、文章を書く仕事に携わっていた関係から、現在はライターを職とするようになりました。人からちょっと変っていると言われますが、その分、ちょっと違った角度から物を書くことが出来ると思っております。よろしくお願いします。/ブログ