整体師の学校体験記
「整体師の学校ではどのようなことを学ぶのか」「認定書を取得する試験について」など整体の学校に関する体験談を紹介します。

どういう経緯で学校に通うことになったのか?

2012/02/12

ボクが整体師の資格を得て、なんとか食っていこうと考えた背景には、かなり切羽詰まった理由がありました。こう言うと、なにか大げさですが、要するに、それまで勤めていた会社が倒産してしまったのです。とは言うものの、いくばくかの退職金も出たし、もちろん、そこそこの蓄えなどもあったので、それを元手として独立開業しようとの思いが、ボクをして整体の学校へと足を向けさせたのでした。すでに年齢も30歳を越えており、職を紹介するという人もおり、転職という選択肢も十分に考えられました。それでも、ボクが整体師になろうと思い至ったのは、会社勤めにほとほと嫌気がさしたというのも、やはり大きな理由だったのです。

それまでは学校などに設置するプールのメーカーの勤めていたのですが、そこでの人間関係に嫌気がさしたボクは、サラリーマンそのものにオサラバするつもりで、独立開業の道を選んだのでした。また、ボクの親しくしていた友人に弱視の方がおりまして、その彼が鍼灸・マッサージの仕事をしていたのにも、やはり大きな影響を受けたと思っております。たまたま、その彼のところに遊びに行った時、仕事中とのことで、隣の部屋で彼を待つ傍らテレビの画面に目をやりながら、耳の方は、彼とお客である年配のご婦人とのやり取りに向けられておりました。

マッサージをしながらの彼とご婦人との、和やかな会話、楽しそうな笑い声、ご婦人からの彼に対する感謝の言葉、それらの一つ一つを耳にしながら思ったことは、"羨ましい"でした。一つに仕事で一千万円からの金が動く当時のボクの仕事からすれば、数千円という彼の仕事は金額的にはかなり小さいと言えます。しかし、仕事としてのやり甲斐と満足感や達成感、さらに、この世における自分の使命の自覚などからすれば、彼の仕事の方がはるかに大きいのではと思ったのです。少なくとも、人に喜んでもらえる仕事、それでお金が貰えて自分も家族も食べていける仕事、ボクにはそんな彼の仕事が理想的に思えて仕方ありませんでした。ボクが整体師になろうと思った、一番の動機はそんなところでした。

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ライタープロフィール

ガクドウさん/男性/年齢:50代/横浜市在住、サラリーマン時代から、文章を書く仕事に携わっていた関係から、現在はライターを職とするようになりました。人からちょっと変っていると言われますが、その分、ちょっと違った角度から物を書くことが出来ると思っております。よろしくお願いします。/ブログ