- 営業職の体験記
- 「営業職のオモシロさ」「受注を取り逃がした苦い体験」「仕事を円滑に進める社内営業」など、14年間の営業職体験から得た事を紹介します。
仕事を円滑に進める社内営業
2012/09/05
基本的に営業の仕事というのは、物件の受注であり、商品などが納入されれば、後は集金だけとなる筈です。近頃では、その集金でさえ、銀行振り込みで済んでしまうことが多いようです。ところが、私がやっていたプール営業の仕事というのは、むしろ物件を受注してからの仕事が非常に多いのです。むしろ、それからが、あれやこれやと面倒な仕事が待っているのです。そんな時に物を言うのが、日頃の社内営業というものなのです。一口にプールといっても、そのプールが単体でポツンと置かれているわけではありません。当然ですが、建物の躯体との取り合いを考えた、実際の施工図面の作成を行うため、設計担当の人と打ち合わせをしなければなりません。
そんな中には、プールとの取り合いについて良くわかっておられない方の作成した躯体図面などあがり、そうなると、設計担当の方と営業である私とで、施工会社であるゼネコンへと出向いていかねばならない場合などもあるのです。さて、そうしてようやく出来上がった施工図面を元にして、今度は現場でプールを設置するための工事を担当してもらう工事課へと足を運び、担当者が決まれば、その方を引き連れ、今度は客先である現場の所長さんたちとの顔合わせなどを行います。さらに、工事の担当の方は工場と打ち合わせをしながら、搬入前までのプールの製造に取り掛かることになります。そして、あれやこれやでようやくプールが搬入されると、後に残されたものは集金だけということになります。
ざっと大まかな流れはこんなところですが、それらの流れの中に携わっているのは、必ず人間であるのです。設計にせよ、工事にせよ、また製造関係にせよ、それに携わっている方々に、いかに気持ちよく仕事に取り組んでもらえるか否かは、一重に社内営業にかかっていると言っても過言ではありません。そして、その社内営業というのは、つまり、それらの方々との日頃のつき合いというものなのです。そして、実は社内営業でもっとも大事な人間というのは、何も課長さんや部長さんといったお偉い方々ではないのです。それは、その課に勤める事務関係の仕事をしている女性たち、というよりはオバサンたちなのです。
このオバサンたちは、下手をすれば、お偉い方々よりもよっぽど実権を握っていることがあり、実際の仕事の流れそれ自体は、彼女たちによって進められると言っても過言ではないのです。そんな女性たちを敵に回したら大変ですが、逆に味方になってもらうと、これほど心強いことはないのです。そして、そんな彼女たちを味方につける方法はというと、実はちょっとしたことの繰り返しなのです。どこかへ出張したら、皆で食べられるようなちょっとしたお菓子とか、普段の日でも、缶コーヒーでも買って、用もないのに出向いて行って冗談を言い合うとか、そんなちょっとした事の繰り返しが、イザという時に大きな力を発揮するのです。
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ガクドウさん/男性/年齢:50代/横浜市在住、サラリーマン時代から、文章を書く仕事に携わっていた関係から、現在はライターを職とするようになりました。人からちょっと変っていると言われますが、その分、ちょっと違った角度から物を書くことが出来ると思っております。よろしくお願いします。/ブログ