営業職の体験記
「営業職のオモシロさ」「受注を取り逃がした苦い体験」「仕事を円滑に進める社内営業」など、14年間の営業職体験から得た事を紹介します。

サボりの中に仕事があるのが営業というもの

2012/08/27

私がなんだかんだと言いながら、10年以上も営業の仕事に着いていられたのは、非常にマイペースでやっていけたからだと思っております。公立学校へと搬入する水泳プールの仕事は、お役所さん立ち合いのもと搬入検査などという、ほとんど名目上とも言ってよい検査があり、そんな場合はメーカーの営業担当が顔を出さないわけにはいかないのです。これがお役所を相手にする仕事の辛いところですが、つまりタテマエが大事なのです。

ところが、それが朝一番で行われるとなれば、いちいち会社などへ出勤している時間などないわけです。ましてや、それが東北地方とか遠い場所ともなれば、前の日から現地へと入っているか、夜行で朝一番で現地へと入ることになります。そして、それが何件か続けて行われるとなると、下手をすると1週間ぐらいは日本中のあちこちを飛び回りようになってしまい、会社には朝か昼ごろ1本電話をいれておしまいなんて生活となるのです。

さて、もちろん、こちらも遊びで日本中を駆け回っているわけではありません。当然、仕事ですから、やるべきことはやらなければ後が大変となるわけです。しかしながら、1日というのは24時間もあります。この24時間の全てを仕事で費やすほど、会社に義理はないわけです。疲れれば喫茶店でコーヒーの一杯も飲みますし、適当に体を休めることもあります。これをサボりと言えば、その通りとしか答えようがありません。

しかし、これを自分一人でやれば、確かにサボり以外の何物でもありませんが、誰かと一緒に、例えば、客先であるゼネコンの誰かとやるとか、あるいは、つき合いのある設計事務所の担当の方とやるとか、あるいは代理店などの担当者の方とやれば、仲良く一緒にサボルことが次の仕事への大いなるステップとなる場合が、非常に多いということも事実なのです。というのも、そんな場合のお互いの持っている情報の交換というものは、それほどお互いにとってこの上なく大事なものとなるからです。そして、そんな場合のサボりは、すでに仕事の一部となっているわけですから、つまり、そんなサボりの中にこそ営業の大事な仕事があると言えるのです。

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ライタープロフィール

ガクドウさん/男性/年齢:50代/横浜市在住、サラリーマン時代から、文章を書く仕事に携わっていた関係から、現在はライターを職とするようになりました。人からちょっと変っていると言われますが、その分、ちょっと違った角度から物を書くことが出来ると思っております。よろしくお願いします。/ブログ