個人事業の経理
「白色申告と青色申告の違い」「青色申告決算書とは何?」「起業家なら、避けて通れない確定申告」など個人事業の経理を紹介します。

税金や経理の面で、サラリーマンはやっぱり気楽!?

2012/08/15

私は学校を卒業すると、10年ほどサラリーマンをやっておりました。昭和も50年代半ば頃は、就職といっても今ほど厳しいものではなく、どんな学校を出ようと、どんな職種であっても、それこそ易々と就職できた時代だったのです。そんな時代でしたから、下手に会社訪問などすれば、即、内定なんてことになってしまい、後から断るのに苦労したぐらいでした。現在の就職難とはえらい違いで、その意味では良き時代だったと思っております。

そんな私が選んだ会社というのは、けっして大きなところではなく、水泳プールのメーカーでした。ステンレスやアルミ、またプラスティックで25メートルもの水泳プールを作ってしまうというものに、自分なりの興味を覚え、「わが社に来ないか」との誘いにその場でOKしたのです。さて、それからの私は、施工図面を眺めつつ、会社と現場と行き来を繰り返す毎日でした。そして、仕事それ自体がけっこう面白かったこともあり、経理や税金、さらには給料でさえ、もちろんそれなりに貰っていたこともあって、ほとんど気にかけないような生活を送っていたのです。

そんな私が、一転して整体師という個人事業に乗り出したのですから、最初は戸惑いの連続だったのは当然だったのかもしれません。サラリーマンの時代は気楽なもので、会社は給料を銀行に振込みますから、自分のサイフにお金が無くなれば、その銀行に行けばそれでよかったのです。カードを機械に通せばいつでも現金が引き出せ、そして、そのお金はもちろん私だけのものでした。ところが、個人であったとしても、自分が事業主となったら、たとえ自分が稼いだお金であっても、そのすべてが自分のものとは限らなくなるのです。

会社は一人一人の社員に給料を払うと同時に、本人の給料から所得税などの税金を収めてくれます。また、仕事上でどうしても必要なモノの費用を負担するのも会社です。当然といえば当然なのですが、これが個人事業となると、これらの手続きから支払いまで一切合切、自分でやらねばならないことになるのです。そうなると、一口に個人事業といってもけっこう面倒なもので、私のように勤めていた会社が倒産でもしなければ、なかなか踏ん切りがつかないものかもしれません。

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ライタープロフィール

ガクドウさん/男性/年齢:50代/横浜市在住、サラリーマン時代から、文章を書く仕事に携わっていた関係から、現在はライターを職とするようになりました。人からちょっと変っていると言われますが、その分、ちょっと違った角度から物を書くことが出来ると思っております。よろしくお願いします。/ブログ