- 個人事業の経理
- 「白色申告と青色申告の違い」「青色申告決算書とは何?」「起業家なら、避けて通れない確定申告」など個人事業の経理を紹介します。
家賃倒れの多い、整体師稼業
2012/08/10
よく駅前や大型スーパーなどの近くに、整体院やカイロなどの看板が、忽然と現れては消えることがあります。整体師のような仕事は、出来るだけ長くその場所で開業してこそ、信用を勝ち得て、固定客もついてくれるというもの。それが、わずか数か月で、開業したと思ったとたんにかげも形もなくなってしまうようでは、それこそ開業資金の無駄づかいもいいところです。場所にもよりますが、治療院として店舗をかまえるだけでも、少なくとも数十万以上のお金がかかります。
その外、治療ベッドなどの器具類をそろえるとなると、数百万からのお金がどうしても必要になってきます。ところが、わずか数か月で、それらのお金を回収なんてことは絶対に不可能ですから、お金をドブに捨てるとまでは言いませんが、あるいはそれに近いかもしれません。さて、整体師として開業した場合、青色申告をしておくと、治療院としての家賃などは、100%経費として計上することができます。もっとも、治療院件住居として使用していた場合は半分の50%程度とされてしまいますが、それでも年間家賃の半分が経費として落ちるとなると、これは大きい金額となります。
その他にも、住居として兼用していた場合、電話や水道光熱費なども100%というわけにはいきませんが、ある程度は経費として認めてくれますから、これも非常にお得となります。そして、整体師として開業した場合、最初にある程度の器具類をそろえてしまえば、他にかかる経費といっても、自分の技術を磨くための研修会とか書籍を買うための費用ぐらいしかないのです。そのため、この仕事でもっとも経費がかかるものは、店舗として借りている賃貸料、すなわち家賃なのです。
そんな具合ですから、世の中が景気が良くて、お金の流れが良い時には、これほど利益率の大きい仕事はないかもしれません。それが一転、今日のような不景気となって、さらにその出口がいまだ見られないような経済状況となると、とたんに急転直下、それこそ家賃まで払えなくなってしまうのです。せっかくたくさんのお金を使って開業したまでは良いのですが、現在、このような家賃倒れの治療院が非常に多くなっているのも事実です。
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ガクドウさん/男性/年齢:50代/横浜市在住、サラリーマン時代から、文章を書く仕事に携わっていた関係から、現在はライターを職とするようになりました。人からちょっと変っていると言われますが、その分、ちょっと違った角度から物を書くことが出来ると思っております。よろしくお願いします。/ブログ