個人事業の経理
「白色申告と青色申告の違い」「青色申告決算書とは何?」「起業家なら、避けて通れない確定申告」など個人事業の経理を紹介します。

本来の税金のあり方について

2012/08/13

人間が人間として生まれて、人間らしい生活を享受するためには、豊かな人間社会の建設というものが不可欠です。原野の中にポツンと置かれていたのでは、人間は生きていくことすら出来やしないのです。人間とはそうした生き物なのです。そもそも、私たちが納めている税金というものは、言うならば原野に置かれた人間たちが、その場所をもっと人間らしい住みやすく豊かな環境に変えていこうと考えたとき、皆で少しずつ力を出し合ったところからはじまったのではと思っているのです。

皆で力を合わせ原野を切り開き、道を通し家を建てライフラインを整備し、そして、今日の人間の住む街が出来上がっていったのです。"税金を収めるのは国民の義務"との言葉が古くから言われておりますが、別の言い方をすれば、自分たちの住む地域社会を自分たちの手で建設していくための手段として、税金という形を取っているだけなのです。一人の人間がいくら頑張ったところで、出来ることはたかが知れております。

原野に例えれば、木を一本切り倒すぐらいが、関の山と言ったところかもしれません。しかし、大勢の人間が少しずつ力を出し合えば、やがてそれが大きな力となって原野を切り開き、たくさんの人たちが生活する街並みを作り出していくことが出来るのです。そして、その中にあって、たくさんの人間たちが、より豊かで安全な生活を約束されることになるのです。私たちの納める税金とは、そんな社会生活を実現するために、私たち自身が互いに出し合う、少しずつの力と言ってよいのではないでしょうか。

さて、こんなことばかり言っていると税務署の回し者との誤解を受けそうですが、その一方では、そうした税金を、しかも半端でない額をムダに使われてしまっていることも、残念ながら事実です。一例をあげても、2010年に完成の36階建ての公務員宿舎。この建設費用に充てられた141億円はすべて税金です。しかも、その家賃となると、周辺の相場が3LDKで1カ月30万円ほどなのに対して、なんと4万3610円。こんな高級マンション並みの公務員宿舎があちこちにあって、しかもその建設費用はすべて、私たちが納めた税金なのです。さて、これでは公僕と言っても、あまりにも説得力に欠けてしまいます。私たちが納める税金というものに対して、もっと真摯な気持ちに立ち返って欲しいと願うものですが、それもなかなか難しいのでしょうか。

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ライタープロフィール

ガクドウさん/男性/年齢:50代/横浜市在住、サラリーマン時代から、文章を書く仕事に携わっていた関係から、現在はライターを職とするようになりました。人からちょっと変っていると言われますが、その分、ちょっと違った角度から物を書くことが出来ると思っております。よろしくお願いします。/ブログ