個人事業の経理
「白色申告と青色申告の違い」「青色申告決算書とは何?」「起業家なら、避けて通れない確定申告」など個人事業の経理を紹介します。

私が青色申告を選んだ理由

2012/08/03

私はかつて、整体師として10年ほど開業しておりました。整体師としてはじめるキッカケとなったのは、それまで勤めていた会社が倒産してしまったからで、どうせ新たな道を進むのでれば、ともあれ何かで独立開業したいとの思いからでした。そこでたまたま選んだ仕事が整体師だったというだけで、要するに、一人で仕事をやっていけるのであれば、別に整体師でなくとも何でも良かったというのが本音なのです。

さて、その程度のところではじめた整体師という仕事でしたので、これからは税金を自分で納めなければならないということも、実のところやってみてはじめて、"なるほど、そうか"と思ったぐらいなのです。もちろん、それまでは給料取りでしたので、所得税などの税金が天引きされており、もらう明細書には、その金額の記入もちゃんと明示されておりました。銀行に振り込まれる給料は、すなわち税引き後のお金であります。それにもかかわらず、どうにもピンとこなかったのは、自分が働いて、自分が稼いだお金なのに、なんでそこから取られなければならないのか、それが不思議に思えて仕方なかったのです。

もちろん、この国の国民として、公共サービスを利用するための資金として、また、当たり前の義務として、税金の支払いは当然との理解はあったものの、それでも、いざ、自分で稼いだお金を払うとなると、すでにその時は、"取られる"という意識へと変貌してしまっているものなのです。ましてや、日々、テレビなどのニュース報道で流れる税金のムダ使いなどを聞かされると、余計にそんな気持ちになってしまうのは、私だけでしょうか。

そんなことで、私が青色申告を申し込んだ一番大きな理由は、控除金額の大きさや、さまざまにかかるお金が必要経費として認められ、さらには、最初からお金が儲かるとは到底思えなかったので、その赤字損失分を3年間にわたって繰り越しできることなど、青色申告のさまざまなメリットに大きな魅力を感じたからでした。そんなことで、個人で事業をはじめるならば絶対に青色申告にするべきです。申請のやりかたは非常に簡単で、事業をはじめる際に税務署に届ける書類とともに、青色申告承認申請書を一緒に提出すれば、それでOKなのです。

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ライタープロフィール

ガクドウさん/男性/年齢:50代/横浜市在住、サラリーマン時代から、文章を書く仕事に携わっていた関係から、現在はライターを職とするようになりました。人からちょっと変っていると言われますが、その分、ちょっと違った角度から物を書くことが出来ると思っております。よろしくお願いします。/ブログ