葬儀社の仕事体験記
葬儀社はどんな仕事をするの?けみさんの葬儀社体験記を紹介します。

葬儀会社でアルバイトしたいなら

2014/10/17

映画「おくりびと」が注目されたときに葬儀会社でアルバイトをしたいと直接履歴書を持ってきた人がいました。20代の若い男の子でした。映画にあこがれて子の世界に入ろうと思う人盛るんだなとびっくりしたことを覚えています。けっして楽な世界ではありません。休みは少ないですし、宿直もあります。また、特殊な遺体と接する時もあります。しかしみんなの思いとは裏腹にその子は熱心に働いていたのでアルバイトから社員になるほど。今では葬儀社の中心となって働いているようです。

葬儀社の現場のスタッフは30代から40代の人が多いですね。20代の若い子はあまり見かけません。他の葬儀社で若いころから働いているような人は多くが葬儀社の跡取りだったりします。若いころに子の世界に入ると言葉遣いの勉強になりますよ。年の離れた人と接する機会も多いので言葉にはかなり注意を払います。葬儀を依頼してくる家族の人も自分よりもかなり年上。失礼がないように言葉を選びながら話をすることで自然に丁寧な言葉遣いが身に付きます。

人の温かさを知ることに
葬儀の現場に出ると色々な家族の人の悲しみの場面に立ち会います。流れ通りにセレモニーを行うことは簡単なことですが、故人のお別れは一度きり。その故人の家族が満足いくお別れが出来るようにサポートをすることが葬儀スタッフの仕事です。型にはまった業務内容だけでなく、時には誠実に接することも必要。葬儀の後に心のこもった手紙をもらうことがあります。自分の行ったことでこんなにも喜んでくれる人がいるんだと嬉しくなります。人と接することが苦でないことが葬儀社のスタッフには求められますが、それ以上に人として温かみのあることも必要な条件なのではないかなと思います。葬儀を依頼してくる人たちは型にはまった葬儀を求めるだけではなく誠実で人間味のある対応が出来る葬儀社を求めているのですから。

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ライタープロフィール

けみさん/女性/年齢:40代/岡山県在住/子供二人の母、大学時代に塾講師を経験そのまま就職するが、公務員試験に挑戦。地方公務員となるが二人目を妊娠し退職。大学時代にアルバイトをしていた塾で再び塾講師に。