葬儀社の仕事体験記
葬儀社はどんな仕事をするの?けみさんの葬儀社体験記を紹介します。

ちょっと怖い葬儀社の裏話

2014/09/30

最近はどの葬儀社も専用のホームを持っています。大きな葬儀社になると各地域にホールを持っているほど。昔は各家庭で行っていた葬儀ですが、ホールを使用すれば手間もかかりません。その為年々ホールで葬儀を行う人が増えてきています。今では9割近い人がホールを利用すると聞きます。葬儀では色々な場面に出くわすことがあります。良く見かけたのが相続争いですね。ある過程の相続争いも激しいものでしたよ。一家の主である父親が高齢のために亡くなりました。遺言書などはなかったのですが、一緒に暮らしていた長男家族は遺産を相続できるものと思っていたようです。しかし、ほかの兄弟が相続の取り分をよこせと通夜の後に争いが始まりました。親族の控室は1つしか用意していなかったのですが、激しい相続争いが始まってしまい一緒の控室で過ごすことは出来ないからとほかの兄弟の控室を急きょ用意することに。遺産相続をするほど多くの財産を持っている家は大変だなと感じましたね。

通夜の後に故人を放置
ホールで通夜を行った後は親族の人たちは葬儀まで故人のそばに寄り添い、ろうそくや線香を絶やさないようにしているものとばかり思っていました。しかし、通夜が終わるとそそくさと家路に就く家族もいます。故人は一人寂しくホール内に残されます。葬儀社のスタッフがろうそくや線香を絶やさないようにすることはありません。葬儀のスタッフも自宅へと帰りますから。家族間のつながりが希薄なのでしょうか。それとも何か人にはわからない家族のトラブルを抱えているのか。憎しみを抱えているのかもしれませんよね。しかし葬儀を挙げて上げるのですから、お別れのときは今までありがとうという気持ちを持ってお別れをしたらいいのにと思ってしまいます。家族同士でのいがみ合いやトラブルを抱えたままお別れするのは悲しいことですね。葬儀のスタッフとして働いていると家族同士のトラブルや嫌な部分を目にすることが多かったように思います。

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ライタープロフィール

けみさん/女性/年齢:40代/岡山県在住/子供二人の母、大学時代に塾講師を経験そのまま就職するが、公務員試験に挑戦。地方公務員となるが二人目を妊娠し退職。大学時代にアルバイトをしていた塾で再び塾講師に。