フィリピンでモンキービジネス
資金ゼロから数万円で開業できるスモールビジネス、投資ビジネス、リゾートビジネス、などフィリピンのビジネスについて紹介します。

フィリピンで投資ビジネス

2012/12/05

フィリピンでの投資ビジネスには、銀行、証券、不動産、コンドミニアムなどがあります。ハイリスク&ハイリターンですが、投資による特別なメリットもあります。

フィリピンの銀行は、日本のように金利が均一的でなく、銀行独自の金利を提供しています。主に政府系銀行、華僑系銀行、企業系銀行がメインになりますが銀行が破綻した場合の保障金額は、2012年現在で50万ペソです。

私の知る限り1番高い金利は年7パーセントを超えて8パーセント近くありました。100万円で年間8万円、1000万円ならば80万円、3000万円ならば240万円の利息。2000万円預けて160万円の利息でも、充分フィリピン生活をエンジョイする事ができます。

最近の事ですが、フィリピン最大の流通会社LBC系列の銀行が破綻しました。金利は非常に高く多くの顧客を集めていましたが、債務超過で破綻したのです。テレビでは、お客さんがガードマンに詰め寄り銀行の内部に入ろうとする画面が映っています。地方では、LBCの銀行に勤めていたスタッフが殺されたと言うニュースも飛び込んできます。白人がアナウンサーに向って何か叫んでいるので娘に通訳させると「全財産を預けているのに1ミリオンドルしか戻ってこない」と怒っているそうです。フィリピンの銀行金利や証券積み立ては、金利が高いほど破綻の危険度が増していきます。

フィリピンでの不動産取引は、外国人に許可が下りません。他人名義で購入することになり、トラブルの元になっています。周囲を塀で囲んだコンドミニアムや、高層ビルの場合は外国人でも所有する事ができます。フィリピンは島国で平坦な土地が少なく、地価は年々上昇を続けています。日本と違うのは、建売ではなく図面とデッザンを見て購入します。出来上がるまでの保証は無く、途中で消えてしまうプロジェクトもあります。

私のエリアでも大掛かりなプロジェクトが売りに出されています。ショッピングモールの一面を借り切り、派手な宣伝をしている割には造り貧素で安価です。100平米の敷地に2LDKの2階建てで2ミリオンペソ(400万円)ですが窓は出窓ではなく、マッチ箱みたいなデザインになっています。しかも、カオリ、サユリ、アカリ、アイコ等、日本の名前なんです。経営者は日本人か?と思ったら韓国人でした。

マニラやセブなどの首都圏には、高層ビルのコンドミニアムが建ち並んでいます。日本人も多数購入しており、BBSなどで転売の書き込みも見受けられます。投資用の物件は1DK2ミリオンペソから、2DK/3DKで3ミリオン以上となっています。フィリピン人の富裕層も投資目的で購入者が多く、バブルを感じさせる賑わいです。自分での住まいを兼ねるとか、借家として貸し出すとかも自由ですが、注意も必要です。

フィリピンは建ぺい率があやふやです。日本では許可が下りないような耐震設計や耐久設計のビルがあります。景観が良いと思って購入しても、直ぐ目の前に新しいビルが建ち価格が暴落する事もあります。10年で倍になるほどの加熱振りですが、買い時と売り時の判断が難しい投資といえます。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。