旦那様はアメリカ人
食生活の大ギャップ、価値観の違い、言葉の壁など、アメリカ人の旦那様との面白い話を紹介します。

ちょっと変わった主人の上司

2015/07/07

アメリカへ到着すると分かるかと思いますが、到着空港からもう既に職員の態度がアメリカと日本では大きく異なりますよね。アメリカでは、お菓子を食べながら仕事をしたり、日本の様にプロフェッショナルな態度があまり見られませんね。スタッフ同士が彼女の愚痴を言ったり、鼻歌を歌ったり、日本と比べるとかなり自由に働いている姿を目にします。主人の職場にも、そんな自由気ままな上司達が沢山います。ですがある日事件が起こったのです。

クリスマス目前のある日、ある女性が預けておいたクリスマスのギフトを取りにオフィスにやってきました。ですが、どこにもそのギフトが見当たらないのです。女性はとてもパニックになり、泣きじゃくりました。いきなり泣き出す女性を目の前に、これにはオフィス全体が大問題に。よほど高額な物であったのだろうと中身を聞くと、衝撃の一言。

「ポップコーンよ。」え?まさかのポップコーン。ポップコーン一つでこんなに騒ぎになっていたのです。ですが、それからポップコーンを盗んだ犯人探しがはじまりました。ここでセキュリティーオフィサーの主人の出番です。オフィスにある監視カメラをチェックしました。すると、昨夜の真っ暗なオフィスで、ある女性が怪しい行動をしているではありませんか。しかし、よく見てみると見覚えのある顔・・・なんと主人のボスだったのです。ボスは監視カメラから隠れて、ポップコーンをスーツに忍ばせ出て行きました。明らかにデスクに置いてあったはずのポップコーンが次の瞬間には無くなっていたのです。

自分のボスがポップコーン盗みの真犯人だと知った主人のショックさは、測りきれません。そのままボスは仕事を首になり、後々の取り調べで更なる事実が判明。なんと家庭でマリファナも栽培していたことが判明したのです。カリフォルニアでは、医師の承諾があればマリファナ自体は違法ではないのですが、家庭栽培までするとはなかなかです。

さすがアメリカと思わざる負えない、ちょっと変わった主人の職場事情でした。

しかし、ポップコーンって・・・・

その日は心から主人に「お疲れさま」を言ったのでした。

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ライタープロフィール

シャイロさん/女性/年齢:20代/カリフォルニア在住/日本・アメリカで舞踊家として活躍。伝統芸能伝承を目標に子供達のためのワークショップに努める傍ら、趣味でモデルやライター活動もしています。