旦那様はアメリカ人
食生活の大ギャップ、価値観の違い、言葉の壁など、アメリカ人の旦那様との面白い話を紹介します。

まるでセレブ?!日本の結婚式

2015/06/10

近年、日本での結婚式は様々な進化を遂げているように思います。カップルの趣味やイメージに合わせた様々なスタイルの結婚式を目にします。挙式と披露宴を設ける王道スタイルも、レストランウエディングや、別荘を貸し切ったホームウエディングなど、カジュアルさを重視するカップルも多くいなってきましたね。また、この時代だからこそ、伝統的な神前式を好むカップルも増えてきました。どの方法にしても、日本での結婚式はある程度のお金がかかりますよね。結婚式のために貯金をするカップルも多いくらいです。

私の場合、主人がクリスチャンということもあり、もちろん教会での式を望んでいました。場所は自然が豊かな軽井沢です。数々の教会を回りましたが、旦那を悩ませたのが、結婚式の教会は"偽物"が多いと言う事。結婚式のためだけに併設された教会であり、牧師さんも外国人のアルバイト。そんな場所での挙式は、クリスチャンの彼には考えられませんでした。ですので、私たちが教会探しで注目した点は、日頃から日曜日に必ずミサが行われ、歴史のある教会である事です。その教会を探すのは案外簡単でした。

ですが、次にくるのが「披露宴はどうするのか。」と言う事です。私たちは国際結婚という事もあり、アメリカから主人の友人を招くのは困難ですので、なるべくシンプルに身内だけのお食事会を望んだのですが、顔の広い両親、そして私の職業柄そういう訳にもいかず、結局100人程招く大きな披露宴をすることになりました。アメリカからのゲストは主人の両親のみ。それに加えて私側のゲストの多い事・・・これには主人も驚いていました。

ですが、主人の驚きはこんなものでは収まりません。主人を一番驚かせたもの、それは何と言っても結婚式の総費用です。それも、数百万円。そんな大金を結婚式のために費やす理由が主人には分からないのです。ご祝儀やお返しなど、日本ならではの文化もあり、混乱が多く、結婚式の打ち合わせの際には何度も喧嘩をしました。

アメリカでは、ドレスのレンタルも一万円くらいからできますし、3万円くらい出せばデザインの良いものが借りられます。アメリカで結婚式をする場合は、日本のようにお金はかかりません。アメリカの住宅は一般的にとても広いので、式後にはゲストを招きホームパーティーなどを催したり、ダンスの出来る会場を借りてウエディングパーティーをするのが一般的です。

そんな訳で幸せなはずの結婚式だというのに、文化の違いに何度も何度も喧嘩をしました。一番主人を腹立たせたのが、ウエディングドレスの持ち込み料で数万円、ウエディングケーキで数十万など、明らかにあり得ないコスト設定でした。日本は本当に高額すぎると思います。皆さんはどう思いますか?

何はともあれ、まるでセレブのような式を終えた私たちは、そのお陰もあり?いつも仲良くしています。絶対に離婚はできないと、お互い心に決めているのでした。

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ライタープロフィール

シャイロさん/女性/年齢:20代/カリフォルニア在住/日本・アメリカで舞踊家として活躍。伝統芸能伝承を目標に子供達のためのワークショップに努める傍ら、趣味でモデルやライター活動もしています。