小説の出版体験記
「どのようにして出版に至ったのか」「小説を書いていて大変だったこと」「小説の書き方」など小説の出版体験記を紹介します。

これから小説を出版する人へのアドバイス

2012/01/09

小説を出版するには色々な方法があります。一番簡単な方法は自費出版で、掛かる費用の全てを著者が負担します。それでもお金さえ出せばすぐに出版してくれるのかというとそうではなく、出版社の自費出版担当の編集者のアドバイスの元に作品を完成させていきます。

その次は共同出版で、これは掛かる費用を著者と出版社が折半する方法です。その小説の完成度によって、出版社側が売れると判断した場合であれは、例えば2対8だったり4対6だったりとその費用を負担する割合が変ります。そしてここでもまた自費出版と同じように担当の編集者が付き、いろいろなアドバイスの元に作品を完成させていきます。

そして最後に著者が原稿料を貰って書く商業出版ですが、こればかりはそう簡単にはいきません。一番の近道は数ある小説の公募に応募することで、この際には募集要項を見て入賞作品が出版されることを確認しておかなければなりません。

そしてこの公募に応募する際に大事なことは、多くの作品を書くことよりも完成度の高い1作を練り上げるということです。自分の作品がどの公募に向いているか、あるいはどの公募に向けて作品を書くかをよく見極めることがとても大切です。

落選を繰り返してばかりでは、しだいに創作意欲が薄れてきます。そうならないためにも、まずはどの賞に応募するかを、それまでの入賞作品を読んで細かに研究しましょう。

応募する公募が決定したら次に作品作りですが、ここで大切なことは時間的余裕を持って書くということです。締切りぎりぎりに仕上げていたのでは良い作品ができる筈がありません。もしもそうなった場合には1年間遅らせて、そのあいだに完成度を高めて次の年の募集に応募するようにしましょう。

いま現役でとても人気の高い何人かの作家の初めての著作は、自費出版や共同出版でした。それが数十万部も売れ商業出版として再出版され、ベストセラーになったのです。諦めなければいつか夢は叶います。頑張りましょう。

関連記事
ライタープロフィール

キイチロウ/男性/50代/福井県在住/ごく普通の仕事をしていて、ごく普通の考え方をする、ごく普通の趣味を持った、ごく普通の外見の人間です。ただ他の人よりも少しだけ、人間ウォッチングに優れていると自分では思っています。