- 小説の出版体験記
- 「どのようにして出版に至ったのか」「小説を書いていて大変だったこと」「小説の書き方」など小説の出版体験記を紹介します。
小説の書き方
2012/01/06
文章を書くときにまず大切なものは書き手側の思いです。小説であっても散文であっても、書きたいという思いがあって初めて書きたいと思います。ですから小説を書く場合、その思いをどのような形にするかを考えるところから始めます。
物語ですから登場人物を決めなければなりません。短編なら2、3人ですが、長編になると多くの登場人物が出てきます。1人ひとりの年齢、性別、性格、人間関係、細かなところでは趣味や好物なども決めておく必要があります。
1人ひとりに特徴を持たせるために、几帳面な性格だとか鷹揚な性格だということもこの段階で決めておかなくてはなりません。小説の初めのうちは几帳面だった性格が、終盤になって鷹揚な性格になってしまったというのでは読み手側が混乱してしまいます。
この段階で徹底して細かなところまでを決めておかないと、書き終わってからまた最初から書き直さなければならないことにもなりかねません。伏線があるのなら伏線もすべて決定しておく必要があります。
登場人物に関することや物語全体の構成が全て決定した段階で、漸く章分けをします。第1章から第10章までを書くとするなら、各章の文章量が凡そ均等になるようにしなければなりません。
そして各章毎のみだしのタイトルを付けていきます。これは単にタイトルを付けるというだけではなく、その章の中で何を書くかという大まかな標題となります。1冊の本のタイトルを付けるのと全く同じ意味が含まれています。
そこまでが終わると第1章から書き始めます。しかしここでもまた、その第1章の中の各シーンごとに設定を決めておく必要があります。どんな場面で始まりどんな場面へと変わっていくか、それらを1シーン毎に登場人物や背景の設定などを決めておかなければなりません。
勿論、これら全てのことを自分の頭の中で把握できる人もいると思います。しかし完成してから矛盾に気が付くよりも、事前に準備しておいた方がより良い作品ができあがると思います。
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キイチロウ/男性/50代/福井県在住/ごく普通の仕事をしていて、ごく普通の考え方をする、ごく普通の趣味を持った、ごく普通の外見の人間です。ただ他の人よりも少しだけ、人間ウォッチングに優れていると自分では思っています。