ディナーショウの裏舞台
「ディナーショウの魅力と感動」「ディナーショウの企画&立案」「出演者の選定」「会場設定」「下準備」「進行構成」などディナーショウの裏舞台を紹介します。

ディナーショウの会場設定

2014/02/03

ディナーショウは何処でも開催できる訳ではありません。料理の厨房や配膳スタッフが整い、舞台やテーブル、そして照明と音響設備が必要になります。私が選んだのは、冠婚葬祭の互助会、ホテルの結婚式場、そしてフェリーの船上です。

冠婚葬祭の互助会は、葬儀場と結婚式場を分けてる会社が多数あります。互助会の会員にならなくても割安価格で利用する事ができ、客席も500ほど用意できます。料理は仕出しになりますが予算の範囲で全て任せる事ができ、採算の計算がしやすい会場です。私の場合は、料理・飲み物・会場レンタル費・スタッフ等、オール込みで1名5000円です。

ホテルには多目的ホールがあり、ディナーショウも頻繁に行なわれています。しかし、互助会と違いオールインワンのパッケージではありません。料理の種類と品数で1名あたりの単価が計算され、さらに会場設営費・音響&照明・生け花など各単価ごとに計算されます。また、午前中と午後の時間割があり、昼過ぎから仕込みをしリハーサルを行なうと、午後と夜の2スポットを借りなければなりません。

しかし、ホテルはお得意様を抱えており、チケットの販売に協力したり買い取ってくれます。また、これが縁でホテルの専属プロモーターになる事もできます。

サマーシーズンは、博多湾を一周する観光フェリーを利用したディナーショウも開催します。心地良い潮風と美しい夕日を見ながら、歌手の素敵な歌とおしゃべりを楽しみます。料理はフレンチのフルコースですが、オープンエアで頂く料理は格別な雰囲気があります。博多埠頭を出発して2時間余りのクルージングディナーは、毎回予約で満席になります。

クルージングディナーショウに参加したカップルから連絡があり、船上結婚式を挙げたとオファーを頂きました。

セレモニーの参列者は200名で、ディナーショウと同じスタイルの披露宴を企画しました。出航と同時に神父による結婚式が執り行われ、サンセットを眺めながらの豪華な披露宴ですが、総予算は250万でホテルの結婚式より割安でした。

船上のディナーショウは歌手の歌だけでなく、風景もまたゴージャスなのです。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。