- 中国で日本語教師体験記
- 「日本語教師になろうと思った理由」「日本語教師の現状」「日本語教師として大切なこと」「中国の学生について」「日本語教師をしてて困ったこと」など中国で日本語教師体験記を紹介します。
日本語教師をしてて困ったこと
2013/11/09
日本語教師としての生活は今思い返しても、私の人生の中でとてもおもしろかった経験で、できることならまたやってみたいな、という思いもあります。ただ、「給料が安い」という欠点があると前の記事で言いましたが、それ以外に2点だけ日本語教師という仕事をしていて困ったことがありました。
1つ目は「プライベートがない」ということです。
私が中国の大学で日本語教師をするにあたり、大学側が用意してくれた宿舎は大学の構内にある留学生寮の一室でした。
中国の学生はほとんどの人が大学の構内にある寮で生活しているので、外に一歩出ると知っている学生によく会うという環境でした。
自分の受け持つ学生に会うというのは、別に嫌なことではないのですが、こちらが知らない学生も先生である私のことを知っていることがけっこうあるのには困ります。
一番びっくりしたのは、休暇中に違う省に友達と旅行に行った際に、全く知らない学生から「先生!」と呼ばれたことです。勤務していた大学の学生と旅行中に偶然会うというのにも驚きですが、その学生が自分を知っていたのには心底驚きました。
こういった感じで、ちょっと出かけたら学生に会って「先生!」と呼び止められることはしょっちゅうで、おちおちデートもできませんでした(笑)。
2つ目は「語学が全く上達しない」ということです。聞き取りはたぶん伸びるかもしれませんが、私の場合は話す方は伸びるどころか下手になってしまいました。
というのも、知り合いの中国人は日本語科の学生か、日本語科の日本語を話せる中国人の先生方がほとんどだったので、彼らが話している中国語を聞くことはあっても、直接の会話は日本語で行っていました。学生にとってはそれが日本語の練習の貴重な機会ですし、先生方は日本語が上手なので中国語で話す必要はないわけです。
結果、悲しいことに私の中国語は赴任してからは時間が経つにつれてどんどん衰えてしまいました。もっと意識的に勉強をするべきだったなと少し後悔しています。
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はなオンマさん/女性/年齢:30代/中国北京在住/中国在住9年目、夫は韓国人で2人の子供の育児中。もはや自分が何人か分からなくなってきている今日この頃。楽しくなれる記事を書いていきたいです。