中国で日本語教師体験記
「日本語教師になろうと思った理由」「日本語教師の現状」「日本語教師として大切なこと」「中国の学生について」「日本語教師をしてて困ったこと」など中国で日本語教師体験記を紹介します。

日本語教師として大切なこと

2013/10/29

日本語教師として大切なことであり、思っているより難しいこと、それは生徒の日本語の間違いをその場でとっさに、且つ正確に直してあげることです。

外国語をそのネイティブの人を相手に話したことのある人や、外国人と日本語で話したことのある人は想像がつくかと思いますが、言葉の間違いはその場で見過ごされることがほとんどです。

例えば、自分が外国語をそのネイティブの人を相手に話している場合、自分の言語の間違いを相手は間違っていると認識はしていてもなかなか直してくれることはありません。反対の場合も同じです。しかし、言語の単純な間違いは相手に誤解を与えてしまうことも多々あります。

日本語教師をしていて一番苦笑してしまったことは、入学したての1年生の男子生徒から「先生」ではなく「ねえちゃん!」と呼ばれたことです。

入学したての生徒は「あいうえお」すら知らない子がほとんどの中、彼は日本のゲームで色んな日本語を覚えていて、少し日本語に自信があったようで、自信満々に私のことを呼ぶときに「ねえちゃん!」と言うので、正直、「なんだ?こいつ?」と思いました(笑)。もちろん、瞬間的に注意しました。この他にも、彼はゲームの中で使われる「テメー」とか、「〜するんじゃねー」とかそういう言葉を正しい日本語と思ってしまっている所があったので、その認識を変えるのに苦労しました。

また、私立の語学学校のようなところだと、飲み屋のようなところで日本人のおじさんを相手に日本語を覚えてくる生徒というのが時々います。そういう生徒によくあるのが、丁寧に話していたのに、急に男言葉になったりするのです。例えば、「今日は体調が悪いですから、帰ってもいいか?」といった具合に急に失礼な雰囲気に変わったりするので、びっくりしてしまいます。

これを学校を卒業してから仕事の上で日本人と話をするときにしてしまったら、きっと商談などがダメになってしまうでしょう。ですから、日本語教師としては、きちんと間違いを見過ごさずに正してあげることが大事なのです。

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ライタープロフィール

はなオンマさん/女性/年齢:30代/中国北京在住/中国在住9年目、夫は韓国人で2人の子供の育児中。もはや自分が何人か分からなくなってきている今日この頃。楽しくなれる記事を書いていきたいです。