中国で日本語教師体験記
「日本語教師になろうと思った理由」「日本語教師の現状」「日本語教師として大切なこと」「中国の学生について」「日本語教師をしてて困ったこと」など中国で日本語教師体験記を紹介します。

中国の学生ってどんな風?

2013/11/05

私が日本語教師をやって、他のどんな職業よりも好きだったのは、きっと中国の学生が純粋で真面目でとても親切な生徒が多かったからだと思います。

日本の学生に比べて、中国の学生は一生懸命です。何とかして日本語を上達させよう、そして、将来に役立てよう、というまっすぐな気持ちをすごく感じるので、教えていても気持ちがいいです。

基本的に日本人の先生の授業は生の日本語に触れられるからと人気があります。中国の大学では、生徒よりも教師が先に教室に入っていなければならないと言われていたので、いつも授業開始の10分くらい前には教室に行くようにしていたのですが、教壇から近い机に座りたいと早めに授業に来る生徒もいてすごくうれしかったのを覚えています。

生徒の中には、貧しい田舎で育った子もいて、田舎を上げてその生徒が大学に行くことを応援してくれている、といった子もいました。特に、そういう生徒は非常に真面目に授業を受けます。授業を欠席することもなければ、提出物を出さないこともありません。こちらの一言一言を真剣に聞き漏らすまいとしているのを見ると、こちらの気持ちも引き締まる思いでした。

当然、それに比べるとやる気の劣る生徒もいますが、やる気がある生徒からの影響で、平均的にはふざけた雰囲気や無気力感がほぼありませんでした。

また、外国人である私が中国で不便な思いをしないようにと気を使ってくれる生徒も多く、何か困ったときはよく生徒が助けてくれました。そこには利害関係などはなく(多少、成績をよくつけてもらおうと思う気持ちがあったかもしれませんが 笑)、心の通う交流ができた2年間だったなと思います。

よく中国人は自分側の人間だと判断した人間に対しては非常に親切にすると言われています。反対に他人には心底冷たいです(笑)。

私は日本語教師を辞めてからも縁あって中国に住んでいますが、なかなか中国人のそういう温かさに出会うことは難しいので、日本語教師としての日々がどんなに貴重なものであったかを感じます。

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ライタープロフィール

はなオンマさん/女性/年齢:30代/中国北京在住/中国在住9年目、夫は韓国人で2人の子供の育児中。もはや自分が何人か分からなくなってきている今日この頃。楽しくなれる記事を書いていきたいです。