- 中国で日本語教師体験記
- 「日本語教師になろうと思った理由」「日本語教師の現状」「日本語教師として大切なこと」「中国の学生について」「日本語教師をしてて困ったこと」など中国で日本語教師体験記を紹介します。
中国の学生のカンニングがひどい!
2013/11/07
中国の大学での日本語教師の仕事は授業をすることはもちろん、試験を作ってそれを実施し、成績をつけるまでが仕事でした。試験は「中間試験」と「期末試験」があって、事前に作ったものを学校側に提出し、試験監督が2人いる中で実施されるのですが、試験を実施する中で心底驚いたのは「中国人の学生のカンニングがあまりにひどい!」ということです。
試験の雰囲気は、日本の大学での試験風景と変わりありません。監督する教師も2人いるのですが、監視の目をかいくぐってかならずカンニングをする生徒がいます。
大胆にテキストを机の下に広げて見ている生徒もいれば、近くの人の答案を盗み見る生徒や先に試験を終えて教室を出た人から携帯に答えを送ってもらってそれを書き写す生徒、試験の前に机に教科書の日本語を書き写す生徒など、あの手この手で、しかも比較的大胆な方法でカンニングをするのです。
試験を採点していると、隣に座っていた生徒とまるっきり最初から最後まで同じ答えを書いている生徒が必ずといっていいほどいて、ばれないと思っていることが心底不思議で、怒りを通りこして笑ってしまいます。そして、びっくりするのは、カンニングをする生徒自信はそんなに悪気があるわけではないということです。
教師として、試験前にはカンニングが見つかった場合には、その生徒の試験は0点にする、ということを十分すぎるほどに言ってあるのですが、カンニングの見つかった生徒はテスト後には必ずと言っていいほど半泣き(たぶん演技 笑)で謝りにきて、「今度からはカンニングを絶対しないから、今回だけは見逃してください」ということをお願いしに来ます。しかも中国人の先生のほとんどは見逃してあげるようなので、「試験の意味がないのでは?」と思っていました。
これを何回か経験する中で悟った(?)ことは、中国人の意識の中で「カンニングする」ということは日本人がカンニングすることに対して持っているようなの罪の意識はない、ということです。これも一つの文化の違いであり国民性と言えるのかもしれません。
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はなオンマさん/女性/年齢:30代/中国北京在住/中国在住9年目、夫は韓国人で2人の子供の育児中。もはや自分が何人か分からなくなってきている今日この頃。楽しくなれる記事を書いていきたいです。