- 介護の仕事体験記
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職場での人間関係はどんな感じだったのか?
2011/12/15
介護の職場ほど、入れ替わりの激しいところはないといわれています。実際それは事実で、あれよあれよという間に3、4人が続けて退職していくことがありました。その代わりに新しく入ってくる職員もまた多く、20代の若者から70代の高齢者まで、これではどちらが介護者なのか分からないという年齢の方もいました。
介護の職場には、その性格で分けると幾通りかの職員がいました。まずは王道の、「高齢者と触れ合いたい」「高齢者の役に立ちたい」という純粋な気持ちを持った人たちでした。
そしてそのつぎは、何をしても「仕事が長続きしない」人達でした。それから、「出来れば何もしたくないけれど何かしなくてはならないので取り合えず介護ならできるだろう」という安易な考えの人達でした。そんな雑多の人の集まりでしたから、人間関係はとても複雑でした。
グループホームでは、1ユニット9人を介護する職員数は、日勤、夜勤、パート併せて10人から15人でした。その中に必ず管理者1名、そしてリーダーが1名、サブリーダー1名も決められていました。
勿論、1年365日休みなしの仕事ですから、交代制でした。管理者、リーダー、サブリーダーの3人を決めておけば、その中の誰か1名は出勤になるからそう決めたのだと思います。
しかしその人達ばかりに責任がいくというのでは、給料形態からみて、あまりにも不公平でした。管理者には手当がありましたが、リーダーやサブリーダーには手当が無かったからです。ですから1日毎に、責任者であるその日のリーダーが、別に決められていました。それは順番性で、常勤者、パートの区別はありませんでした。
介護の現場には女性が多く、その中で一旦リーダーが決められると、リーダーに対する圧力が高く揉め事が多く発生しました。勿論、発生して当然のこともあったのですが、実際はどうしてそんなことで、という揉め事もかなり多くありました。
男性の私からみると、それは意地の張り合いでしかなく、用紙の決められた欄にチェックがなかっただけで大事になって、職場を去っていく職員もいました。勿論、良い関係の女性職員同士もいたのですが、常に数人のあいだで緊迫した人間関係があり、私はそれに巻き込まれないよう常に気を付けていました。
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キイチロウ/男性/50代/福井県在住/ごく普通の仕事をしていて、ごく普通の考え方をする、ごく普通の趣味を持った、ごく普通の外見の人間です。ただ他の人よりも少しだけ、人間ウォッチングに優れていると自分では思っています。