- 作曲家の舞台裏
- 「作曲家と演奏家の違いとは?」「作曲家の創作方法」「作曲家の歌唱指導」「作曲家と作詞家どちらが強い?」「作曲家の七つ道具とは?」など作曲家の舞台裏を紹介します。
作曲家になって一番うれしかった事?
2014/06/25
作曲家になって一番うれしかった事を振り返ると、やっぱり自分の作品が形になることですね。いくら作曲してもCDやDVDにならなければ、聴衆に伝える事もできません。
私は、一番最初にCDとして発売された作品から現在までの500曲以上を時々聞いています。曲を聴くと作曲した当時の様々な記憶が蘇ってきて、まるでアルバムを開いている気分です。
初めてCDになったのは、コロムビアレコードの「池町情話」「筑後路旅情」でした。ご当地ソングとして有線でも流れだし、私はニヤついた笑みを浮かべていたのです。やがて、地区限定のカラオケにもアップされ、徐々に浸透していきます。市が主催するカラオケ大会で数名が私の曲を歌唱してくれました。
私が作詩作曲したといった事はありませんが、ウズウズした気持ちもありました。歌手の立花かおりは一躍地元の人気歌手になり、ラジオやテレビ番組に出演し、月に数十件の出演依頼が今でもあります。
話がかわりますが、私には娘が一人います。生後数ヶ月からピアノの下に置いたお絞りケースの中で眠っていました。弾き語りをしていたホステスさん達にも可愛がられ、滅多に泣かない大人しい赤ちゃんでした。
ヨチヨチ歩きができる頃には、カラオケ教室やレコーディングスタジオに連れて行きました。一緒に発声練習をしたり、新曲を覚えて大人に混じりながら歌ってくれます。生徒の殆どが60歳過ぎでしたから、孫のように可愛がられました。
私が主催するディナーショウや歌謡ショウでは、一緒にステージに上がって花束を貰います。みんなからはプリンセスと呼ばれていたので、せめて「お穣」にしてくれといったら、「お穣」なら、美空ひばりさんと同じだねえ・・と笑っています。
娘は8歳の時に、私のプライベートレーベルから歌手デビューしました。今は語学留学の為学業に専念していますが、オファーがあると収録に協力してくれます。もちろん、歌入れ代はキチンと請求されます。
私が作曲家になって良かったことは、娘に絶対音感ができて、自由な生き方を覚えた事だと思っています。しかし、反面では音楽の世界を目指して欲しくないという気持ちもあります。
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Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。