作曲家の舞台裏
「作曲家と演奏家の違いとは?」「作曲家の創作方法」「作曲家の歌唱指導」「作曲家と作詞家どちらが強い?」「作曲家の七つ道具とは?」など作曲家の舞台裏を紹介します。

作曲家の創作方法とは?

2014/05/16

作曲家の創作方法は千差万別です。
歌詞のイメージをそのまま楽譜にする作曲法。
天からメロディーが降りてくる作曲法。
楽曲として設計図のように組み立てる作曲法があります。

歌詞のイメージをそのまま楽譜にする作曲法とは
私の場合は、リズムとテンポを設定してリズムマシーンを掛けます。リズムに合わせて歌詞を読んでいくと、イントネーションで歌になっていきます。歌詞は口語体ですから、イントネーションの他に感情による抑揚や声の高低が自然と出ます。しかし、この方法だと同じような作曲が多くなる原因になります。そこで、津軽弁・福島弁・大阪弁・博多弁などのイントネーションを敢えて使う作家もいます。私は、京都弁と博多弁のイントネーションを使用します。

天からメロディーが降りてくる作曲法とは
私の場合は、歌詞を頭の中に取り込んで神経を集中させると、天からメロディーだけでなく、前奏・伴奏・間奏・エンディングまで一気に降りてきます。降りてきたメロディーは書き写さず、2日くらい放置しておきます。2日後にもう一度歌詞を頭の中に取り込み、同じメロディーが降りてくれば本物です。その後は、ただ頭の中の楽譜をパソコンに移し替えるだけです。

楽曲として設計図のように組み立てる作曲法とは
歌詞が行詩であれば、前半の2行を物語の始まり・次の2行を継承・5行目をサビの登り・6行目をサビの下り・7行目を結びという風に、設計図を描きます。この時に、一番高い音を6行目のサビの登りで使用したら、他の行では使用しません。この段階で山場の設計まで行なうのです。

作曲の設計が終われば、後は理論に基づいて音符を配置していくだけです。なんか、人間味が無く味気ないと思うかもしれませんが、長く歌い継がれている作品に多いのです。

一般の人でも作曲はできます。一番簡単なのは「鼻歌作曲法」ですが、楽しい時や悲しい時に、自然と声に出る即興歌は、ベテラン作曲家でも適わない時があります。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。