農業体験記
「農業とは」「美味しい野菜の作り方」「害虫について」「収穫から出荷までの流れ」「農業の収益はどのくらいか」など農業体験記を紹介します。

新鮮・安全な物は自分で作るしかない

2013/07/25

近年、食の安全が重視されるようになりました。農薬などの量や、どこの県で作られたのか?など重視する方も多くなり生産者も大変なようです。私の家でも最近は食の安全に対して注意するようになり、例えば中国産の物を買わなかったり、生産者が判るような物をなるべく買うようにしています。

私の家では代々農家をやっており、色々な野菜を作っています。季節の物を家の前の畑から収穫して食べる時が一番美味しく、農業の楽しみは何と言っても「野菜が甘い」という事を知れる事ですかね。スーパーなどで売られている野菜は、いわゆる「野菜の味」がするのですが、新鮮な野菜は「果物の味」がします。私の好きな野菜にトマトがあるのですが、新鮮なトマトはまるで桃を食べているのでは?と錯覚させるような濃厚な甘みを感じる事が出来ます。

近年では農業ブームもあり、色々な方が農業を始める方が居ますが正直止めた方がよいと思います。「儲からない」「辛い」「苦痛」といった仕事が農業なので、途中で挫折してしまう方が多く借金を作ってしまう方も居るようです。テレビなどで儲かっている方が特集されていますが、そのような人はごく一部の方でほとんどの方が儲かっていません。ただ食費などがかからないので野菜を作る事は損はありませんが、スーパーで安く野菜が買えてしまった時には農業を継続するのか悩む時があります。時期によっては野菜は高く売れる時もありますが、豊作時期には捨て値になりますし、何より野菜が好きではないと続けられません。私は野菜が好きなので続けられますが、野菜がそんなに好きではない方には向かない仕事だと言えます。

ただ自分で作るので安心して野菜を食べれますし新鮮な野菜は美味しいです。辛い事もありますが好きだこそ続けられるのが農業なのかもしれません。今後TPP参入問題もあり、我が家もこの状況を戦々恐々で見ています。単価の高い国内野菜より海外の野菜が市場に流れた時には農業継続は難しくなり、固定資産税や肥料代などもあるので好きだけで続けるのも難しくなるなぁと思っています。

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ライタープロフィール

秋山学さん/男性/年齢:30代/群馬県在住/ライター歴約9年位です。今までに男女問わずライターをさせていただき、ジャンルを問わないライターを心がけています。