旦那様は韓国人
韓国人の旦那様と国際結婚したはなオンマさんの面白い話を紹介します。

まぬけな『お嬢さんを僕にください!』の挨拶

2013/04/12

結婚には「お嬢さんを僕に下さい!」のような挨拶がつきものです。私も若い頃はいつかスーツでビシッと決めた彼がうちの両親に挨拶に来るんだと思っていました。

夫も私の両親に一応、そういう挨拶をしてくれました…。が、あくまでも「一応」と言わざるを得ません。

夫が初めて私の親に会ったのは、私がまだ中国で日本語教師をしていた時に母が中国に遊びに来たときのことです。

母は友達と2人で来ていたのですが、そこに私が夫を連れて会いに行きました。旅行中、夫が一生懸命案内したので母も「今度、日本に遊びに来てね」とお世辞とも受け取れる文句を夫に言い帰って行きました。そして、そう言われたことをいいことに、1年後の夏休み(夫は当時まだ大学3年でした)、夫は本当に日本にやって来ました。それも1ヶ月も実家に滞在しました。

当時、2人の中では将来結婚することを決めていたので、1ヶ月も滞在した挙句、何も将来の話をしないで帰るのは失礼だと考えた彼は、帰国の日も数日後に迫ったある日、私の両親にいわゆる「娘さんを僕に下さい」ということを言うことにしたのです。

ドキドキしながら彼が両親に「娘さんと結婚したいと思っています!」と言いました。彼にしてみればやっと言ったぞ!という感じでしょうか。

でも両親から出た言葉は、「まずは卒業して仕事につかないとね」と、真面目に受け取っていない様子で、「仕事を見つけたらまたその時話そう」と流されてしまいました。

今考えれば最もな話です。その時はそんなことも気づかないくらい若かったんですよね。

そんなまぬけな挨拶ですが、結局その後彼が再び挨拶に来たのは、両家の顔合わせの時で、なんと結婚式の2ヶ月前、式の日取りも決まってからでした。卒業後、仕事を始めてからたった半年で結婚することになり、挨拶に来ている時間がなかったんですね。

人生、理想通りにはなかなかいかないものですが、何がなんだか分からないうちに結婚することになっていたことを考えると、結婚ってやっぱり「縁」なのかもしれません。

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ライタープロフィール

はなオンマさん/女性/年齢:30代/中国北京在住/中国在住9年目、夫は韓国人で2人の子供の育児中。もはや自分が何人か分からなくなってきている今日この頃。楽しくなれる記事を書いていきたいです。