インドってどんな所?
インドに長期滞在したそまちひろさんが、現地の様子を紹介します。

インド・ハンピ遺跡群めぐりは自力でできる!(自転車篇)

2015/04/01

花も飾られて、神聖な空気が漂っています

花も飾られて、神聖な空気が漂っています

もともと宮廷があった地域は、ハンピ村から南に3キロほどの地点にあります。歩いて行けない距離ではないのですが、宮廷ゾーン自体がかなり広いので、ハンピ村で自転車をレンタルするのがベター。レンタル自転車を置いているゲストハウスも多いです。

さて、宮廷ゾーンまでは、きれいに舗装された一直線の道を漕いでいきます。結構アップダウンが激しい道で、暑さも相まって大変なので、水分補給をしながら休み休み行きます。しばらくすると左手に遺跡群へ続く分かれ道が現れます。サインがあるので、見逃すことはありません。

左手の道を入っていくとすぐに、右手に地下寺院があります。ここはシヴァ神を祭った寺院で、地下に下りていくと、巨大なシヴァリンガ(シヴァ神を象徴する男根)が祭られています。リンガの周りには水が張られ、花も飾られて、神聖な空気が漂っています。

地下寺院からさらに進んでいくと、右手にハザーラ・ラマ寺院が現れます。ここはハンピ遺跡群では珍しいジャイナ教の寺院で、柱やファサードに彫られたレリーフが見事です。

柱やファサードに彫られたレリーフが見事です

柱やファサードに彫られたレリーフが見事です

その先には、ハンピ遺跡群で最も保存状態がいいと言われる「ロータス・マハル」が。ピンク色の花崗岩で作られた、優美でかわいらしい寺院です。

ロータス・マハル

ロータス・マハル

ロータス・マハルの隣には、全長85メートルある壮大な象舎が。往時の王朝の勢力がしのばれますね。

全長85メートルある壮大な象舎

全長85メートルある壮大な象舎

往時の勢力が別の意味でしのばれるのが、この「王妃の浴場」。その名の通り大きなプールなのですが、王様はここで泳ぐハーレムの女性たちを見ながら、好きな女性を選ぶことができたとか。

王妃の浴場

王妃の浴場

などなど、駆け足で紹介しましたが、宮廷ゾーンには他にもたくさんの遺跡が点在しています。じっくり見たければ朝早くスタートするのがおすすめです。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。