インドってどんな所?
インドに長期滞在したそまちひろさんが、現地の様子を紹介します。

インド最西端の町、ジャイサルメールの魅力

2015/02/17

ジャイサルメールは「ゴールデン・シティ」と呼ばれています

ジャイサルメールは「ゴールデン・シティ」と呼ばれています

インド西部のラジャスタン地方には、色で表現される町がたくさんあります。「ピンク・シティ」のジャイプル、「ブルー・シティ」のジョドプル、「ホワイト・シティ」のプシュカル。パキスタン国境の町、ジャイサルメールは「ゴールデン・シティ」と呼ばれています。それは、石灰岩から作られたフォート(城塞)が、砂漠の強烈な日差しを浴びて、黄金色に見えるため。

ラジャスタンとは元々「ラージの国」という意味で、ジャイサルメールもラージプート族という民族が長い間支配していた場所でした。19世紀まで北インド各地を治めていた「マハラジャ」には、このラージプート族出身者が多いのだとか。

ジャイサルメールを訪れたのは2008年12月でした。この地方のベストシーズンとのことでしたが、昼間は日差しが強いけれど、夜はかなり冷え込むという砂漠の気候。暖かい洋服は必須です。それから乾燥が激しかったので、手足の肌がかぴかぴになって大変でした。

フォートの中にはゲストハウス、お土産屋、レストランが立ち並んでいて、主に観光客相手の商売をしている人たちが住んでいるようでした。フォート内部には狭い路地が巡らされていて、迷路のような路地をさまようのは、異国情緒があってとても楽しいです。ただ注意したいのが、本当に迷ってしまってとんでもないところへ行き着くこと。わたしは迷った結果野良犬のたまり場となっている広場に出てしまい、15匹くらいに吠えられまくって冷や汗ものでした。こちらの野良犬はほぼ100%狂犬病を持っているので、噛まれたら洒落になりません。

迷路のような路地

迷路のような路地

さて、夜になるとフォートの路地は真っ暗になるので、歩き回るのには適していません。そこでオススメなのは、ライトアップされたフォートを外側から見ること。フォートの外側には、ライトアップされた城壁が一望できるレストランがたくさんあるので、ルーフトップの席があるレストランを選んで行ってみてください。きっと思い出に残るディナーになりますよ。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。