英語教材体験記
英語教材を使用してみてよかった所、イマイチな所、使用して思うことを紹介します。

英語が苦手なら、基本にカエル

2013/08/08

「分かりやすい」と聞き、手にとってみました。内容は中学英語。

特徴としては、絵が多いということ。ただ、すぐれているのは絵を多用しているからと言って幼稚化しているわけではなく、あっさりと、だけど分かりやすく英語を解説している点だと思います。

使い方としては、最初からゆっくりと読んでいくだけで十分だと思います。どうやら子供向けという設定ではないようですが、シンプルで分かりやすく、むしろ今英語を学んでいる中学生、もしくは英語を不得意にしている高校生に読んでもらいたい内容。本当に基礎の基礎から始まるのですが、分かりやすい解説にかわいいビジュアルが併せてあるので、参考書を読んでいるという感じはしません。もう一歩つっこんだ使い方をするならば、『基本にカエル』で読んだ単元を別の英語テキストで復習するといった形をとるのがいいと思います。設定としては復習形式ですが、むしろ予習として活用する方がより英語力が上がると思います。

良かった所
わたしが中学生か高校生なら、活用してみた効果というのをよりリアルな形でお知らせできるのでしょうが、なにぶん英語を教えている立場ですので、そういうわけにもいきません。ただ、ここに載っている説明法等をさっそく我が物のように生徒に使ってみました。反応は分かりやすい、とのこと。もう何年も英語を教えてきたのでそれなりの自負があったのですが、やはり謙虚に日々研究。実は低学年であればある程、英語を教えることはむずかしい。目的語だ補語だという言葉は分かりにくくてできれば使いたくない。だけど、感覚でいいかげんに教えるわけにもいかない。おそらく教える側からするとジレンマを感じるところだと思いますが、この辺で失敗すると子どもが英語嫌いになってしまう。ですので、英語に入りたての子には特に有用な教え方、そして教材ではないでしょうか。ただ、先ほど書いたとおり、決して中学生向けの教材ではないので、教科書に載っていない単語なども出てきます。それをふまえた上で、どうぞ参考になさってください。

使用してみて思うこと
重複しますが、くだけて教える方法とはいろいろとあるんだな、と実感しました。自分が中学生だった頃のことを思えば、始めたばかりの英語は本当に意味不明。単語を並べる法則性というものがあるんだと知ったのは中学2年生の頃でした。真面目に勉強する性格でもなかったので一概には言えませんが、案外そういう中学生は多いと思います。つまり、感覚でやっちゃう子。しょせん英語なんて言語の一つにすぎませんからそれでもいいのでしょうけど、ただ同じ感覚で使うにしても、やはり原理を知っているか知っていないかでは大きな違いがでてくるのだと思います。中学英語は高校英語の基本の基本、とても大事な部分ですので、英語の苦手な方はぜひ手にとってみてください。

基本にカエル英語の本 英文法入門 レベル1
基本にカエル英語の本 英文法入門 レベル2
基本にカエル英語の本 英文法入門 レベル3

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ライタープロフィール

横浜ホームズさん/男性/年齢:30代/横浜在住、福岡から横浜に来てはや10数年。もはや博多っ子と浜っ子の境を見失う30男。美しいものが好き。だけど醜いものはもっと好き。人生、味がある方がいいよね。