英語教材体験記
英語教材を使用してみてよかった所、イマイチな所、使用して思うことを紹介します。

時事問題で学ぶ英会話:茅ヶ崎方式月刊英語教本

2013/07/21

どのような教材か
月に一回出版されるので、使い方としては一ヶ月以内を目途に、しっかりと内容が聞き取れるまで繰り返し聴くのがいいと思います。リスニング教材を聴くことは、実際楽しいものでも、気がまぎれるものでもありません。特に同じ内容を繰り返しというのは、正直苦痛。なので、何もすることのない通勤電車の中が、もっとも聴きやすい環境なのだと思います。聴きたい音楽をぐっとこらえる気合いがあれば、行き帰りの通勤時間が十分なリスニング練習時間になるのではないでしょうか。

また、この教材のいいところとして、時事的な話題を扱っているということがあげられます。ありきたりなリスニング教材と違って、内容的にまだ興味をもちやすいのではないでしょうか。対ビジネスということを考えれば、時事的な話題を聴き話しできるようになるということ自体が大きな魅力でもあるでしょう。英文を読むスピーカーがバラエティに富んでいるということも、リスナーにとってはありがたい。継続して聴き続ければ、それだけ力がつく教材だと思います。

良かった所
重複しますが、話題が時事的なため、実際的な面で大いに効果があると思います。もちろん日常会話も問題なく聴きとれ、また話せるようになることが理想的ですが、ビジネスシーンなどではむしろ時事的な内容や、じゃっかん改まった表現の方が現実的な気がします。

また、学際的な目的にも十分に応えられる内容だと思います。私が政治学を専攻していたからか、特に社会科学の分野では、内容も表現も参考にできるところが多かったように思います。英語といっても、つまりは言語。日本語が話せるからといって、小学生が大人と対等に言葉を使いこなせるわけではありません。その点英語も同様ではないでしょうか。時事的な内容を知っていても、それを表現できる能力がないなら知らないことと同じ。教養として英単語や英語表現をとらえることは、とても大事なことです。既存のリスニング教材から一歩抜けだしたいのなら、チャレンジしてみる価値は大いにあると思います。

使用してみて思うこと
内容の話はさんざんしてきましたので、本教材の使用の話を少し。まず使いやすさとして、一つ一つのテーマが短く完結しているところでしょうか。一話があまりにも長いと、聞き取れない部分があったからといってなかなか最初まで巻き戻す気になりませんが、ほどよい長さですので、繰り返し同じトピックを聴くのに適していると思います。また、トピック毎に英語での内容質問などが用意されていますので、単に聞き流すだけではない使い方もできると思います。

気になるのは、お値段。一冊単価は決して高くないのですが、毎月買おうと思うと、年間でずいぶんなお値段になってしまいます。その場合は、例えば三カ月に一冊買うなど、多少工夫をした方がいいかもしれません。

茅ケ崎方式月刊英語教本 第195号(2013.6)―中・上級者の国際英語学習書

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ライタープロフィール

横浜ホームズさん/男性/年齢:30代/横浜在住、福岡から横浜に来てはや10数年。もはや博多っ子と浜っ子の境を見失う30男。美しいものが好き。だけど醜いものはもっと好き。人生、味がある方がいいよね。