ロングステイ: 長く滞在して気付くの本物の魅力を紹介します。

時間が止まっている島～グレートバリアアイランド

2010/08/31

グレートバリアというとオーストラリアを思い浮かべるかもしれませんが、これはニュージーランドにある島です。オークランドからフェリーで４時間ほどのところにあるハウラキ湾最大の自然が豊かに残る島です。自給自足の生活をしている人も多く、電気も自家発電でまかなっています。イセエビ漁が盛んな地域でもあり、運がよればとりたてのイセエビを分けてもらえることもあります。

そんなグレートバリアアイランドは、ヨットに乗る人のパラダイス的な島でもあります。夏のシーズンになると何艘ものヨットがグレートバリアアイランドに向けて帆を上げます。

海は水の透明度が高く、まるでトロピカルな島の海のようなターコイズブルーをしています。場所にもよりますが、スノケーリングをすれば多くの魚を見ることもできます。ただ、寒いニュージーランドなので、カラフルな魚には出会えませんが。

そんなグレートバリアアイランドの中にあるスモークハウスベイという小さな入江は、知る人ぞ知る隠れ家的な場所です。ここは個人所有の土地ですが一般に開放されているのです。そして、そこには薪で火を焚いてお湯を沸かす日本式のお風呂があり、多くの訪問客に愛用されています。

その近くにあるポートフィッツロイという場所では、マッスル貝（ムール貝の一種）が育てられています。夏のシーズンにはマッスルフェスティバルが開催され、マッスルオムレツやワイン蒸しなど、いろんな料理が堪能できます。

さらに、太平洋側に面した東海岸は絶好のサーフポイントで真剣なサーファーたちが多く集っています。

ただ、近年政府がこの大自然を採掘するという計画を持ちあげています。グレートバリアには相当な価値のある鉱物が眠っているというのです。けれど、住民は猛反対。お金より自然を愛する人たちがここには住んでいるのです。そんな島の人々の静かな暮らしを守ってあげて欲しいと願うばかりです。

ライタープロフィール

山下なおこさん／女性／年齢：30代／ニュージーランド滞在（16年以上）、自然と素朴な料理が好きな女性です。