ロングステイ: 長く滞在して気付くの本物の魅力を紹介します。

屋台で伊勢海老を売っている町…カイコウラ

2010/07/11

ニュージーランドはヒッチハイク・パラダイスです。親指をつきたてていれば、ものの数分で誰かが止まってくれます。といっても、やみくもに相手を信用するのはいけませんが・・・。屈強な男性でも従えて警戒心を常に持っていれば、特に問題はないでしょう。ただ、屈強な男性が立っていてもなかなか止まってくれないので、ヒッチするのはひ弱なほうが請け負い、もう片方が身をひそめておくことです。そして、止まってくれたら、すぐに飛び出すのがよいでしょう。

それはともかく、ヒッチハイクで拾ってくれたかわいい20歳くらいの女の子とカイコウラへ向かいました。カイコウラは南島の東海岸、太平洋に面した小さな町です。ここはクレイフィッシュ（伊勢海老）で有名なところで、海岸沿いに数点「伊勢海老屋」が屋台を出しています。

この「伊勢海老屋」で、茹でてすぐに食べられる状態のものを販売しています。そして、そのお値段が何と20ＮＺドル程度からというから驚きです。日本円にすると1400円くらい？それも丸々1匹のお値段なのです。親切に、一食サイズ用のタルタルソースやトマトソースなんかも売られていて、バーガーショップのお持ちかえりのように、その場でぱくつくことができてしまうのです。

また、伊勢海老であるにもかかわらず、古新聞に無造作に丸められて手渡されるのです。ちなみに、ニュージーランドでは古新聞の活用は日常的で、大抵の食べ物は新聞に包まれます・・・。何だかありがたみがないですが、それでも中身は伊勢海老！最高に贅沢なお味！

ところで、ヒッチで拾ってくれた女の子にお礼にと一匹買って進呈したのですが、「わたし伊勢海老は嫌いだから」とひとこと。やっぱりエビ好きは日本人特有なのでしょうか？

そんな伊勢海老を断った彼女ですが、カイコウラの町で「絶対お勧めだから！」といって反対におごってくれたものがありました。それは「チョコレートバーの天ぷら」。ＮＺで人気のチョコレートバーに天ぷら状の衣をつけて揚げたものです。これが、驚くほどおいしい。「カイコウラにしかない」そうで彼女はここに来るたびにそれを買っているのだそう。

伊勢海老、チョコレートの天ぷら、カイコウラはユニークなグルメの町でした。

ライタープロフィール

山下なおこさん／女性／年齢：30代／ニュージーランド滞在（16年以上）、自然と素朴な料理が好きな女性です。