ロングステイ
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富士山?まるで日本にいるような錯覚に陥る町

2010/06/13

トム・クルーズ主演の映画「ラストサムライ」。日本へ来た外国人と侍とのふれあいを描いたハリウッド作品ですが、その背景はすべて日本という設定でした。しかし、実際にその撮影現場となったのが、なんとニュージーランドのタラナキ地方なのです。ニュープリモスはその地方の中心都市です。

なぜ、この地域が撮影場所に選ばれたのか?それは、タラナキ山という山が、とても富士山に似ているからなのです。頂上付近に雪をたたえ、火山のためにてっぺんがかけているけど美しい円すい形のタラナキ山は、聞かされなければ日本人でも富士山だと勘違いしてしまうほど瓜ふたつの山なのです。

そこで、多くの日本人エキストラが雇われ、数か月にわたる撮影が行われたのです。当時のことを知る地元の人によると、静かなニュープリモスの街が、いっときはまるで「リトル・トーキョー」のような風情を漂わせていたということです。

このマウント山を含む地域はエグモント国立公園と呼ばれ、たくさんのトレッキングコースがあります。山小屋も設置されているので本格的な山歩きもできます。

なお、知名度はとても低いですが、ニュープリモスにはマイナーなスキー場があります。マンガヌイスキー場と呼ばれ、壮大なタラナキ山の一部にそのコースが作られています。初心者はもちろん、上級者も満足できる内容です。ただ、メジャーなスキー場と違い、リフトの数は少ないし、滑るコースも多くはありません。それに、スキーシャトルも出ていないので、自分の車がないといけないでしょう。けれど、富士山から滑り降りるような快感を楽しめます。また、「マンガヌイで滑った」とニュージーランドいえば、「通」だと思われることにもなるでしょう!

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ライタープロフィール

山下なおこさん/女性/年齢:30代/ニュージーランド滞在(16年以上)、自然と素朴な料理が好きな女性です。