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隠れたお宝!人生観を変える氷河との出会い フォックスグレイシャー

2010/08/08

ニュージーランドに行きたいと思う人には、いろいろとお目当てのものがあるでしょう。羊が見たいという素朴なものから、本場ラグビーを観戦したいとかヨットに乗りたいなどがよくあるパターンのようです。そのほか豊かな自然のトレッキング、もちろん冬はスキー場目当ても多いでしょう。

そんな中で、「氷河を見るためにニュージーランドに来た」という女性に出会いました。お恥ずかしいことに、しつこくニュージーランドに住んでおきながら、わたしはこの国に氷河があることを知りませんでした。それどころか「氷河って何?」というレベルでした。

しかし、その女性との出会いによって、氷河というものの存在を知ることになったのです。まず、氷河という言葉を知らないわけですから、英語で見てもちんぷんかんぷんなのです。それを、彼女は「ここ」と指さすのです。南島西海岸にフォックスグレーシア、そしてそのすぐそばにフランツジョセフグレーシアの文字が。

なるほど、この「グレーシア」が氷河という意味らしい。それから、彼女の氷河に対する思い入れやうんちくを聞かされ、「行ってみてもいいかな?」という気になったのです。

そして、ついにたどり着いたフォックスグレーシア。町は西海岸であるために(日本でいう日本海側)さびれ、暗く、じめじめしていました。しかし、なぜか若者が多く、その目は何だか輝いているのです。もしや、この人たちも氷河オタク?と思っていると、翌朝、重装備で氷河に出掛けて行きました。

わたしは軽装で、とりあえず氷河が見られるという場所へ向かいました。すると、突然、目の前に凍った川が!それも大河がその流れの形のまま青白く凍っているのです!これには驚き、感動し、思わず涙が出てきたほどです。なるほど・・・氷河にはまる人の気持ちが分かった瞬間でした。

ちなみに前述の彼女は、生まれた娘に「グレーシア」という名前をつけたそうです。

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ライタープロフィール

山下なおこさん/女性/年齢:30代/ニュージーランド滞在(16年以上)、自然と素朴な料理が好きな女性です。