ロングステイ: 長く滞在して気付くの本物の魅力を紹介します。

南極に程近い、国立公園の島～スチュワートアイランド

2010/08/25

スチュワートアイランドはニュージーランドを形成している３島のひとつです。北島、南島、そして南島の下に小さくあるのがスチュワートアイランドです。寒々しい南の端にあるこの島は、日本でいうところの北方領土のようなイメージがあり、まったく興味がありませんでした。けれど、インバカーゴに宿泊し、そこで出会った人々がしつこく「スチュワードアイランド、スチュワートアイランド」と騒いでいるので、何となくその気に。極めつけは、スチュワート行きのセスナに出発直前空席があれば、「タダ同然」でいけるという言葉にまんまと乗せられ、行ってみることにしたのでした。

情報通り、インバカーゴの空港で待つこと数時間、ついに出発５分前の空席にタダ同然で乗り込んでスチュワートアイランドへ。空港などはなく、ただの空き地にセスナは降り立ちました。そこに迎えに来ていた車に何となく乗せられ、町の中心に向かいました。中心といっても、何もなく、フェリー乗り場の前にパブと小さな八百屋があるだけのところでした。

「島には銀行はないから」という噂通り、銀行もATMもなく、すべてが現金払い。ただ、周囲に一度だけとある銀行が出張してきてくれるらしいのですが、現金を用意しておくほうが無難でしょう。

さて、スチュワートアイランドはその大部分が国立公園に指定されています。そして、その中を歩く５泊６日のトランピングコースが人気です。にわか雨が降ってくることが多いため、雨具は必須。また、かなりぐちゃぐちゃな泥道なので滑りにくい靴は用意したほうがよいでしょう。

まったく知らずに行ったのですが、なんとスチュワートアイランドはアワビの宝庫でもあるのです。ひき潮時にちょっと海に入って、探るとうようよいます！トランピング途中のちょっとしたお楽しみといえるでしょう。ただ、ニュージーランドではサイズや収獲数などが制限されています。大抵のビーチの近くに魚介類に対する法律のサインがあって、すべて書かれているので、その規格に合わないものは食べないようにしてくださいね。

ライタープロフィール

山下なおこさん／女性／年齢：30代／ニュージーランド滞在（16年以上）、自然と素朴な料理が好きな女性です。