- トロピカル・タイム〜南太平洋航海記〜
- ニュージーランドからヨットで南太平洋をクルージング。4年間の南太平洋航海記
飛びきりオシャレな女性セーラー
2010/12/01
2005年7月〜9月
ニュージーランドから、もうすっかりおなじみになったニューカレドニアに向かいました。首都ヌメアに毎年来ている人も多く、以前出会ったヨット仲間との再開も果たしました。
そんな多くのヨットの中で、今回ひときわ目を引くヨットがありました。高級な大型ヨットは別格として、比較的小型のヨットには大きく分けて3種類あります。ひとつは、近代的な設備を整えた立派なヨット。もうひとつは年季の入った中古のボートを手入れした手作り感のあるヨット。そして、最後は芸術的というかアンティークな香りのする美しいヨットです。
その3番目の種類に属するヨットが浮かんでいました。しかし、わたしは気になったのはその美しいフォルムの船ではなく、船員が女性だったということです。それも、女性ただひとり。
ヨットに女性が乗っていることはありますが、それは夫婦であったり、複数の船員のひとりであったりすることがほとんどです。そこで、女性の単独セーラーに出会うのは奇跡に近いといってもよいでしょう。そんな人がそこにいたのです。
しかも、日に焼け、髪もぼさぼさで野生に近いようなタイプ(わたし・・・)ではなく、とてもお洒落で洗練されているのです。リゾートドレスを身につけ、アクセサリーなんかもしゃれています。様子をうかがっていると、ヨットのデッキでグラス片手に読書などしているようです。
噂によると、彼女はオーストラリア在住の作家で、この時期になると10日ほどの航海をしてヌメアにやってくるそうです。そして、4か月ほど投錨して滞在し、また10日かけてオーストラリアに戻るという生活を10年以上繰り返しているのだそうです。
数多くの素敵な人々と出会ってきましたが、この女性には目が釘付けになりました。女のわたしがそう思うのですから、男性たちの興味は相当なものでしょう。しかし、男っ気はまったくなく、10年間同じようにヌメアとオーストラリアを気ままにひとりで行ったりしているようです。
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山下なおこさん/女性/年齢:30代/ニュージーランド滞在(16年以上)、自然と素朴な料理が好きな女性です。