トロピカル・タイム〜南太平洋航海記〜
ニュージーランドからヨットで南太平洋をクルージング。4年間の南太平洋航海記

カレンダー見つけた!イルデパン島

2010/10/17

2003年 7月
ニューカレドニアは南北に長い島ですが、その周囲に細かい島が点在しています。その中で比較的近場で人気のあるイルデパン島に帆を向けました。
知り合いになったヨット仲間が推薦してくれた場所ですが、まったく前知識はありませんでした。近いとはいえ、結局夜通しヨットを走らせ、島に到着したのは朝になっていました。

夜中にかじ取りを夫と交代したわたしは、赤ちゃんと一緒にすやすや眠っていました。そして、何となく周囲が明るくなったのを感じ、頭を外に出してみると・・・。

「!#$%&?*!"#$&'!!!!!!!」

ありました!ついに、子供のころから夢に見続け、何度も裏切られた、あのカレンダーの景色がそこにあったのです。

やっと見つけた!!!!

高い椰子の木、白い砂浜、恐ろしく美しい透き通った海!!これ、これですよ。あったじゃん。 ラッキーなことにその日は天候がよく、海底まで透けて見えるような美しさでした。この地球上にこんな美しい場所が会ったのかというくらいの驚きでした(ちなみに、今後何度も同じことを思うことになるのですが)。

イルデパン島はヌメアと違って白人よりも現地人のほうが多いところでした。メインのビーチには2件の高級リゾートがありましたが、島を闊歩しているほとんどはヨットできた人々と大型旅客船のお客さんでした。

また、この島の周辺はスノーケリングによく、海に入りさえすれば色とりどりのお魚が迎えてくれます。イルデパン島の場合、魚がビーチのすぐ近くにいるので、泳ぎがまったくだめな人でも熱帯魚と戯れることができます。

「ずっと、ここにいてもいいや」と思った私ですが、ビザの関係もあって、そろそろ移動しないといけなくなりました。南の島の移民局は大抵融通がきくのですが、ニューカレドニアに関してはフランス領であるために、何やかやとうるさく、居座ることができなくなりました。かといって、まだ冬のニュージーランドに変える気もなく、「いってみれば」といわれたお隣のバヌアツに急きょ出発することになったのです。

関連記事
ライタープロフィール

山下なおこさん/女性/年齢:30代/ニュージーランド滞在(16年以上)、自然と素朴な料理が好きな女性です。