トロピカル・タイム〜南太平洋航海記〜
ニュージーランドからヨットで南太平洋をクルージング。4年間の南太平洋航海記

日本人とエイリアン

201010/24

海外に行くためにはパスポートが必要です。そして、国によっては滞在するためのビザも必要になります。これによって、受け入れ国は訪問客の滞在目的や日数などを見張っているのでしょう。

ところで、日本を訪問した外国人に必ずぶつけられる質問があります。一部では有名な話ですが、日本の空港の入国審査場所の区別が「日本人」と「エイリアン」になっているのをご存知ですか?

わたしは過去に何度か国際空港を利用しています。けれど、日本の空港に戻ってきたときには、日本語の表示のほうが真っ先に目に飛び込んでくるものです。だから、英語のほうはあえて見ないし、まして自分とは関係のない窓口の表示なんて意識もしていなかったのです。ところが、指摘されて改めて見てみると・・・あ、エイリアンだ!

ただ、十数年前には、「エイリアンとは何事!」とブーイングが起こったようですが(少なくもわたしの周りのバックパーカーたちは・・・)、その後エイリアンの地位が向上し(?)、映画などのお陰で知能が高く、特別な存在だという認識が浸透したせいか(?)、特にエイリアンに不服を申し立てる人はいなくなったようです。

ちなみに、最初にこの「エイリアン」という英語表示を提案した人たちは、単に広義な意味でほかの地域から来た人と表現したかったようです。余談ですが、ニュージーランドの空港の場合は、「ニュージーランド居住者」と「非居住者」で分けており、パスポートの種類では選別していません。

何かのドキュメンタリーで得た情報ですが、パスポートの歴史は意外と長く、ローマ帝国時代にまでさかのぼるそうです。もっともその頃は、一回限りの旅行許可証だったようです。日本でも、時代劇を見ていると、通行手形なんかがあったようですが、それも起源となっているのかもしれません。

さらに、写真がなかったころは、パスポートに本人を特定するために身体の特徴を記載していたとか。たとえば、鼻が低いとか、目が小さいとか、唇が薄いとかってことなのでしょうか?ただ、これ、自己申告なのか、それとも検査官が記載したのでしょうか?前者は自己願望が入ってしまいそうだし、後者だと抗議殺到なんて事態になったかもしれません。

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ライタープロフィール

山下なおこさん/女性/年齢:30代/ニュージーランド滞在(16年以上)、自然と素朴な料理が好きな女性です。