トロピカル・タイム〜南太平洋航海記〜
ニュージーランドからヨットで南太平洋をクルージング。4年間の南太平洋航海記

日本と反対、南半球の夏

2010/10/06

2003年 1〜3月
いまさらですが、日本のある北半球とニュージーランドのある南半球とでは季節がま逆です。特に日本とほぼ同緯度に位置するニュージーランドの季節は、完全に日本と反対になるのです。

つまり6月が日本のクリスマスのような雰囲気。観光地なんかでは6月25日を「ウィンタークリスマス」と称してフェスティバルなどを開催していることもあります。飾られた町をボーっと歩いていると、「今、何月だっけ?」と錯覚してしまうようなことになります。また、この時期にはスキー場もオープンしており、運がよければ街中にも雪が積もってホワイトクリスマスの様相を見せます。ただ、そのあとに、お正月は来ないですが・・・。

そんな「真冬のクリスマス」のお祭りが終わって7〜8月に入ると、いわゆる日本の真冬、1〜2月に相当する時期に入ります。寒く、雨や雪が多くなり、あちこちで暖炉の煙が煙突から吐き出されます。

ちなみに、ニュージーランドの古いおうちには、大抵暖炉がありました。薪や石炭などを燃やして、暖を取るのが当たり前だったのです。だけど、煙による大気汚染やオゾンの問題(?)、また森林、石炭などの資源保護の観点などから、新しく立てられる家には暖炉の設置が難しくなりつつあるそうです。

ただ、暖炉は、家族などその家に住む住人が集まってくる場所でもありました。温かい暖炉の近くに、誰にいわれるでもなく、みんなが自然と集まったのです。いわゆる昭和初期の日本のテレビのようなもの?だけど、それがなくなってしまうと、集まる理由がなくなってしまうわけです。ヒーターのある自分の部屋のほうが居心地がいい・・・何だかさびしい気がします。

全然関係ありませんが、日本語でありながら、海外で認識されている言葉がいろいろあります。たとえば、「スシ」、「カラオケ」、「ツナミ」。これらは世界共通語のように認識されています。そんな言葉の中に、最近「ヒキコモリ」が新しく仲間入りしたといわれています。

ご存じ、「ひきこもり」は世界全体から見てもかなり奇妙な現象らしく、一種日本独特なのだそうです。先進国では、まず「なんで、家にいるの?」という疑問が湧き、部屋にいるくらいなら外に出てはちゃめちゃになるとか、おもしろいことをするほうが楽しそうなのにと思うようです。発展途上国では、まずひきこもるような部屋がない、それに引きこもっていると即飢え死にしてしまうということなのです。

人によっていろいろと原因があるのでしょうが、共通しているのは日本にはひきこもれるだけの快適な「居場所」があるということでしょう。

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ライタープロフィール

山下なおこさん/女性/年齢:30代/ニュージーランド滞在(16年以上)、自然と素朴な料理が好きな女性です。