- トロピカル・タイム〜南太平洋航海記〜
- ニュージーランドからヨットで南太平洋をクルージング。4年間の南太平洋航海記
世界上もっとも幸せな国…バヌアツ(1)
2010/10/19
2003年 8月
以前はバヌアツなんて国は、日本ではまったく知られていなかったでしょう。わたしが子どものころには、トンガやフィージー、そして映画のお陰で有名になったニューカレドニアなどは知っていたけれど、バヌアツはまったく聞いたことがない国名でした。
ただ、最近、バヌアツの成人の儀式、バンジージャンプがテレビで放映されるなどして知名度は上がっているようです。ちなみに、バンジージャンプはこのバヌアツが発祥の地なのです。
もっとも、バヌアツのバンジージャンプは竹などの木材でつくられた高台から、足に蔓のような紐を結びつけて、地面に向かってダイブするという簡素なものです。ただ、かなりの高台であることと、着地地点がただの土であるためにけが人続出、死者も出るという相当過激な儀式です。
さらに、近年の「世界上もっとも幸せな国ランキング」でなんと一位に輝いた国でもあり、注目度が上がってはいるようです。ちなみに日本は95位でした。この選抜理由は自然との共存度が高く、飢餓やホームレスなどがないということが大きな理由のようでした。
ただ、わたしの友人でバヌアツに長く住んでいる人は、税制度がないためにここは天国だと話していました。所得税もなければ、金利に対する課税もない。つまり儲けはすべて自分のものにできるというのです。そのために、わざわざ隣国フィージーから貯金に来ている人もいるということでした。
しかし、近年になって、先進国の入れ知恵で、税制度を発足するという動きが見られたようです。税金さえかければ、他国に援助を頼む必要もなく、国が運営できると教えたのです。それは、もっともな話ではあるでしょう。ただ、自給自足で暮らす人の多いこの国の国民には科せられない。第一、現金がない。ならば、外国人から徴収しようという話になったようです。そのため、外国人の経営者には税金が、観光客にも課税がなされるように方針が変わってきているようです。
そんなバヌアツですがニュージーランドから比較的近いホリディスポットとして、たくさんのツアーが出ています。そのため、町を行く観光客もニュージーランドやオーストラリアが主流です。
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山下なおこさん/女性/年齢:30代/ニュージーランド滞在(16年以上)、自然と素朴な料理が好きな女性です。