みんなの五つ星旅行記
なんて旅は良いんだろう。思い出に残ったとっておきの旅行記を紹介します。

美しい「コート・ダジュール」を走る列車

2011/12/14

コート・ダジョールを走る列車から

コート・ダジョールを走る列車から

イタリア国境駅に停車するフランス国鉄の列車

イタリア国境駅に停車するフランス国鉄の列車

イタリアやフランスで、鉄道で遭遇したトラブルを思い返すと、数えきれないほどあるかもしれません。しかし、鉄道での旅は、飛行機では味わえないステキな体験がいろいろできます。

その1つが「車窓の風景」でしょうか。テレビで『世界の車窓から』という長寿番組がずっと人気なのは、いかに鉄道から眺める風景がたくさんの人々を魅了しているからにほかなりません。そしてもちろん、テレビ以上に現地で、自分の目で眺める光景は格別なものがあります。

今回、イタリアからフランスに入る鉄道は、地中海の沿岸、いわゆる「コート・ダジュール」をほぼずっと走って行きました。イタリア国境の駅・ヴェンティミッリアからフランスのカンヌあたりまで、ずっと海沿いを走っていきます。途中、モナコだけは地下駅なので列車は地下に潜りますが。

季節は春、天気もとても晴れ渡っていたので、青い海、青い空、白い雲、白い砂浜・・・と、絵に描いたような風景が目の前に広がっていたのを見た時は、さすがに感動を覚えました。ヴェンティミッリアからニースまではローカル電車で、ニースからは夜行列車。さらに夜9時頃、夕陽が沈んでいって海が色を変えていくのは、それはもう素晴らしい景色としか言いようがないほどでした。

もし、コート・ダジュールを訪れる機会があれば、この海岸線を走る列車は絶対にオススメです。ツアーではなかなか難しいでしょうが、個人旅だと、イタリアやフランス、そしてモナコの国境は「シュンゲン協定」によってパスポートのチェックなどはありませんから、気軽に旅気分が味わえます。

そして、なにより「コート・ダジュール」です。夏にはヨーロッパじゅうからバカンス客が訪れ、かつてはシャガール、マティス、エノワールら多くの美術家たちを魅了した海岸。ただ、ピンポイントで訪れるよりも、ぜひローカル電車で鉄道の旅を味わって欲しい。かけがえのない思い出として刻まれることまちがいなしです。

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ライタープロフィール

AKIさん/女性/年齢:30代/大阪府在住、自己紹介:日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。