フィリピンってどんな所?
フィリピン、セブ島在住のJack天野さんがフィリピンの魅力を紹介します。

フィリピンでのビジネス

2012/08/31

フィリピンでビジネスを始めたいと言う相談を良く受ける事があります。私はビジネスの内容を聞く前に「辞めた方が良いですよ」と警告します。

フィリピンでは、経済特区や最新技術テクノロジーのビジネスは100%外国人でも出来る場合があります。主に海外の大手企業進出の為であり、数千万から数億の資本金を必要とします。有限会社と個人事業主のビジネスライセンスもありますが、外国人は不可で奥さんや家族の名義になります。

私の住むセブ島でも、多くの日本人が料理店や日本食材店、そしてカラオケなどの風俗店を経営しています。しかし、殆どが奥さんか家族のライセンスで営業しています。

一番小資本で簡単に出来るビジネスはサリサリとトロトロです。自宅の道路沿いに2坪ほどの小屋を建て、表を金網で囲い30センチ四方の窓を作るだけです。ライセンスは、市役所で店名の登録を行い、納税者の届出をし、弁護士のサインと証明書を発行して貰うだけです。仕入れは、近くのスーパーや市場で行います。サリサリ専用の商品が、日常品、酒、タバコ、化粧品、お菓子など、棚にたくさん陳列してあります。商品は1回分に小分けされ、味の素も使いきりで5ペソ、タバコは5本入りで2ペソから洗剤やシャンプーも全て1回分です。

利益は少ないですが、奥さんは仕事をしていると言う満足感を得る事が出来ます。日本の文具や調味料、そして化粧品などを仕入れて、他の店には無い品揃えから日本食材店に発展した知人もおります。トロトロは自宅の道路沿いにテーブルを並べて、料理を4品ほど売る惣菜店のようなものです。椅子を置いてその場で食事が出来るようなトロトロもあります。

日本のインスタントカレーを作り販売し、カレーショップに発展した知人もいます。お好み焼きや、タコなしのたこ焼き、コロッケも現地受けします。

レストランは一番簡単に出来ると考える方が多いですが、失敗する職種として一番多いのもレストランです。始めはトロトロのように資本の掛からないビジネスから始めて、奥さんや家族のビジネス教育をすると良いかも知れません。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。