フィリピンってどんな所?
フィリピン、セブ島在住のJack天野さんがフィリピンの魅力を紹介します。

フィリピンの地震から見えた性格

2012/06/24

フィリピンの島々は、珊瑚礁の隆起と海底火山の爆発で誕生したと言われています。私の住むビサヤ地方でも、日本の開発援助による地熱発電所があります。場所によって井戸を掘ると真水のかわりに温泉が出る事も多く、それだけ地震が多い国でもあるのです。

今週ですが地震が発生しました。震源地はマグネチュード6ですが100キロほど離れています。セブビサヤ地方では地震が無く、初めて体験する人ばかりで物凄いパニックになりました。

セブビサヤ地方の体感では震度3くらいに感じ、日本では「お!ちょっとゆれたな」と言う感じです。しかし、ハイスクールに言っている娘が帰宅し「お父さん、津波が来るから逃げるようにって先生から言われた」と言います。

震源地は内陸部で津波の心配はありませんが、東北大震災の映像がフィリピンのテレビで何度も流され、変な恐怖心を抱いているのです。

「学校が休みならば買い物に行くか」と出かけましたが、村道にでると人が一杯並んでいます。

知り合いに「どうしたんだ」と聞いたら、津波が来るから山に逃げるようラジオで言っているようです。バイクには4人、5人と乗って山に向かっていきます。トラックには荷台に入りきれないような人数を乗せています。

まあいいか、と思いながらハイウエイにでると、普段の5倍以上の交通量で右側も左側もない、めちゃくちゃな走りをしています。パトカーがサイレンを鳴らしながら車を押しのけて山に向かっていきます。「え!警官が逃げてどうするんだろう」と思いました。

お店や会社は全てシャッターを下ろし、次第に街中から人が消えていきます。逃げる事のできない人達は教会に集まり祈りを捧げています。地震で一番怖いのは、デマと風潮と知識不足だと感じました。しかし、パニックになっても家族が一団となって行動する絆の深さが見えました。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。