フィリピンってどんな所?
フィリピン、セブ島在住のJack天野さんがフィリピンの魅力を紹介します。

フィリピンのびっくり仰天グルメ

2012/06/06

フィリピンはスペイン統治後に、日本そしてアメリカと統治され、様々な食文化が混在しています。中でも庶民の生活に根付いた華僑系の代表料理「レチョンバブイ」に就いてお話しましょう。

フィリピン人はカーニバルやセレモニーが大好きです。一年の貯金を全て誕生日に使ってしまう事は当たり前で、友人知人、そして通り掛りの他人にも振舞います。また、クリスマスには、フィリピンの法律で2か月分の給料を貰える事から、レチョンバブイ屋さんは大繁盛です。

レチョンバブイとは、豚の丸焼きの事です。中国では祝い事に豚の丸焼きを出しますが、どうもその影響を受けたようです。

普通の民家でも自宅の庭に柵を設けて、1匹1000円から2000円の子豚を買い飼っています。クリスマスが近づくと豚の断末魔があっちこっちで聞こえて、はじめは何だろうと驚きました。

私はレチョン屋さんに頼みましたが、5キロ前後の子豚の丸焼きで5000円ほど、大き目の豚で8000円ほどです。お亡くなりになった豚さんに熱湯をかけてカミソリで毛を落とし、内蔵を取り出します。血はバケツに取っておいて、内臓の料理に使用します。

焼き賃と内臓料理など一式の値段ですから、安いですよねえ。子豚で6〜8人、大き目の豚ならば10人は大丈夫ですが、だいたい10分ほどで骨だけになってしまいます。

皮はパリパリで香ばしく、肉はジュウーシーで甘味を感じさせます。私は鼻と耳、そして豚足が好きです。コリコリとした歯ざわりとゼラチンが堪りません。時には、豚足だけ湯がいた後に焼いて貰う事もあります。「ああ 日本の焼き鳥屋の豚足だ」とため息物でした。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。