フィリピンってどんな所?
フィリピン、セブ島在住のJack天野さんがフィリピンの魅力を紹介します。

フィリピンには三度泣く

2012/08/28

フィリピンはもう懲り懲りだ!と言って日本に帰った方も、暫くするとまたフィリピンに戻ってきます。フィリピンの魅力に嵌った方は、日本では薄れてしまった情や家族の絆。そして、年の差を気にしないラテン的なフィリピーナに魅了され、フィリピン病に掛かってしまったのです。この病気は免疫力が無く、次々と新種に感染していくので手の施しようがありません。

日本のフィリピンパブで知り合い、結婚する事になって有頂天になっている友人がいました。彼は小太りした身長の低い40歳で、頭も薄くモテるようなタイプではありません。

「今度フィリピンの家族と会って結婚の承諾を得るんだけど、一緒に来てくれないか」と頼まれました。余り気が進みませんでしたが、今回だけと言う事で通訳を買ってでました。セブ島の国際空港に降り立ち、出国ゲートに向かうと彼女と家族達が大勢迎えに来ていました。先ずはじめに案内されたのが、空港の前にある高級ホテルです。

家は遠いから、家族の分の部屋もキープしてくれと言っています。私は家族はネイティブのペンションでOKだと思いましたが、友人は合計4部屋もキープしました。夕食はホテルのレストランですが、マナーが悪くスタッフが嫌な顔をしていました。

私は疲れたので先に部屋で休んでいると、友人が入ってきます。彼女のお爺さんが病気で手術代が100万円掛かるそうです。

私は、この話を聞いた瞬間に「あかん!付き合ったら穴の毛まで抜かれる」と忠告しました。しかし、時すでに遅く友人はフィリピン病に感染していたのです。ありったけの現金を全て渡し、不足分をクレジットカードの限度額まで引き出しています。私は彼女に「後で全ての正式領収書を見せなさい」とキツク注文をつけました。

翌朝、お爺さんが心配だからと言って朝食も食べずに家族と田舎に帰っていきました。友人に「昨晩は彼女と一緒だったの?」と聞いたら「結婚するまでは、両親がダメだと言って一緒じゃなかった」と言います。

この友人は、次の彼女に土地と家を買い与えましたが、訪ねて言った時は売られて別人が住んでいたそうです。今は、セブ島のカラオケに勤めている18歳の娘に熱を上げています。

まあ、高い授業料と思えば、いつの日か本命に出会えるかもしれませんね。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。