フィリピンってどんな所?
フィリピン、セブ島在住のJack天野さんがフィリピンの魅力を紹介します。

フィリピンは何故かオカマが多い国

2012/08/22

フィリピンではオカマの姿を沢山見かけます。日本はマスコミや新宿の2丁目くらいですが、200名くらいの少数集落でも1割くらいがオカマなのです。田舎でも都会でも、ショップや教会でも良く見かけます。

大人になっても男性の職が少なくオカマの方が収入になるので、赤ちゃんの時から女性として育て上げてしまうからです。オカマといっても学校や日常生活による差別は一切ありません。人気者が多く、沢山の友達を作る事がオカマの将来に繋がっていくのです。

オカマの職業には、理髪、マニキュア、マッサージ、スタイリスト、メークアップ、ピエロなどがあります。髪を切るだけの理髪店は、50ペソ(100円)でカットしてくれます。ヘア雑誌を見せられて、どんなヘアスタイルが良いか聞かれますが、殆ど刈り上げにされてしまいます。理髪とマニキュアは、店を持たないでも集落を回って営業できるので高収入になります。

セレモニーやフェスタに欠かせない、メークアップやスタイリストもオカマの専業で繁盛しています。貸衣装や貸しアクセサリーは効率がよく、一度揃えれば仕入れが要りません。オカマは裁縫も得意なのです。オカマの職業で始めて知ったのがピエロです。何でオカマがピエロをするんだろうと不思議におもいました。

ある日、知り合いの子供の誕生会に呼ばれました。友達や親戚など100名ほどが集まっていました。やがてハッピーバースディが歌われケーキカットされ食事が始まります。暫くすると、ピエロが3人みんなの前に現れました。ジャグや手品、そして風船芸などを繰り広げています。更に巧みな喋りを織り交ぜたゲームで盛り上がっていきます。

私も色んなイベントに参加しましたが、お腹を抱えて笑ったのは初めてです。なるほど、オカマは学校で人気者になり、友達を沢山増やす理由があったのですね。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。